英語

学費が安いのはどっち?Public or Private?

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Public Schoolという言葉を素直に和訳すれば、「公的な学校」つまり「公立学校」となります。国、都道府県、市や区の行政が運営する教育機関のことですね。また、Private Schoolを「私的な、または私有の学校」と直訳するとすれば、明らかに「私立学校」以外には考えられません。

アメリカでは大抵公立小学校の名は「P.S.100」のように、パブリックのPとスクールのSの後に番号を振ってつけたものです。しかし、イギリスでの「Public School」は真逆です。パブリックスクールとは授業料の高い学校を指します。

英国のPublic Schoolのパブリックとは、宗教、職業や住所を理由に入学を拒否することは無いということを表します。そしてパブリックスクールとは伝統的には11歳から18歳までのすべて全寮制の男子校でした。

パブリックスクールの設立には王室、教会、政府が深く関わっていましたが、それらの関与は19世紀に禁止され、それぞれの学校の理事会が運営することになりました。全寮制だったのは、多くの学生の親が大英帝国の軍事エリートや支配階級だったため海外(主に植民地)へ赴任させられていたことに起因します。

英国にも昔からPrivateやIndependent Schoolと呼ばれる私立学校はありました。しかし、それらはパブリックスクールのように王室や宗教のバックはありませんでした。

二つの世界大戦を経て、現在は多くのPublic Schoolで男女共学化が進み、通学する学生も増えたようです。しかし、代表的なPublic Schoolに納める寮生の年間学費は約600万円だそうです!ということは、今でも卒業すると何かとても良いことがあるのでしょうね。

 

 

 

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