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モロヘイヤの茎とサヤ、若葉には気をつけて!その毒性と症状

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栄養価も高く、美容や健康にも良い食材として定番になっているモロヘイヤは、スーパーで見ることも多くなりました。手軽に食べる機会が多くなりましたが、モロヘイヤを扱う時には気をつけないといけないことがあります。それはさや、種子、若葉に毒性があるのを知っておくことです。

通常、八百屋やスーパーで売られているモロヘイヤや冷凍食品のモロヘイヤは毒性はなく安心して食べることができます。

いちばん注意しなくてはいけないのがモロヘイヤを家庭菜園などで自分で育てている場合です。判別するのが難しかったり、毒性がある部分があるのを知らないでいると毒を口にしてしまう可能性があります。

そこで、モロヘイヤの毒性と症状、危険性、注意することについて知っておくべきことを紹介します。

茎とサヤには要注意、モロヘイヤの毒が含まれる部位

モロヘイヤには毒があると言われるようになったのは、平成8年に長崎県で家畜として飼っていた牛5頭が実が付いたモロヘイヤの枝を食べたところ、食欲不振、起立不全、下痢といった症状が現れて、3頭が死んでしまうという事件があったことからです。

その牛の心臓からはストロファンジンという毒が発見され、これは収穫を迎える前の若葉、収穫期を終えて完熟した種子や茎から見つかったことが報告されています。

しかし家庭菜園や自分でモロヘイヤを育てている場合は、収穫期を迎えてない状態で収穫したり、収穫したものに種子が混ざっていてそれをうっかり口にしてしまうことで毒の影響を受けてしまうことは十分考えられます。

モロヘイヤは成長して少し収穫期を過ぎるころに、黄色くて小さい花を咲かせます。花には毒がありませんが、種ができると種を覆っているサヤと種子は強い毒性を持ちます。種子(サヤ)はオクラを細くしたような形のものです。

モロヘイヤの毒がある部分は実が茶色く色づいた状態の成熟した種子、実が緑色の状態成熟している種子、新芽が出てからまだ日が経っていないの若葉であり、これらは絶対に口にしてはいけません。

普段スーパーや八百屋で売られているモロヘイヤは種子も無いですし、収穫期の前に摘み取られたものでないので食べても全く問題はありません。

要注意、家庭菜園のモロヘイヤは若葉が危ない

モロヘイヤは種子や種子を覆っているサヤだけでなく、発芽してまだ日が経っていない若葉にストロフェチジンという毒が含まれています。

心臓の筋肉の収縮力に悪影響を及ぼし、万が一毒のある部位を口にしてしまうと強いめまい、嘔吐など中毒症状が出ます。めまいや嘔吐だけでなく、起立不能に陥ったり、下痢、食欲が無くるといった症状も出て、酷くなると呼吸困難や心不全になって死に至ることもある危険な毒です。

毒性を含む部分を詳しく見ていくと、発芽してから日が経っていない若葉というのは発芽した直後で種から芽を出したばかりの状態のことです。一見、柔らかくて食べられそうですが、サヤ・種子と同様に毒性があることが分かっています。

モロヘイヤに含まれる強心配糖体については、成熟した種子で最も多く含まれるほか、成熟中の種子、成熟種子の莢(さや)、発芽からしばらくまでの若葉などにも含まれます。(食品安全委員会より)

もしモロヘイヤの毒の部分を口にしてしまい症状が出てしまった場合は下痢や嘔吐を無理に止めずこまめに水分補給をし、出来るだけ早く医者の診察を受け、早期に対処することが大切です。

モロヘイヤの毒について気を付けることのまとめ

モロヘイヤはスーパーや八百屋で売られているものは収穫のタイミングで毒の付いている部分は排除しているので安全で安心して食べられます。しかし家庭菜園の場合は毒のついている部分(サヤ、種子、若葉)が一緒に混ざって収穫される可能性があります。

毒の付いている部分を食べてしまうと酷いめまい、下痢、嘔吐などの中毒症状が出て最悪は死に至ることがある危険の毒なので、家庭菜園の場合は毒があることを知らなくてうっかりと口にしてしまう危険性も高いので、毒のある部分は絶対に混ざらないように収穫には細心の注意を図ることが重要です。

調理する時は“濃い緑の開いた葉”のみを使うようにしましょう。

 

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