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新500円硬貨は2色で中央がサンドイッチ – しかし、すでにバイカラー・クラッド500円玉が存在します!

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麻生財務相は4月9日午前の会見で、20年ぶりに紙幣のデザインを刷新すると発表し、大きな話題となっています。

しかし、もう1つ大きな「造幣ニュース」がありました。

令和3年(2021年)から新500円貨幣発行予定

紙幣だけではなく、500円硬貨も新しくなるということも発表されました。

しかも、新紙幣に先立って令和3年(2021年)度上期発行予定だそうです。

偽造防止策いろいろ

新500円硬貨の場合は、肖像画が変わる紙幣とは違い、1982年から使われている現行のものとモチーフは変わらないようです。

「竹」「橘」「桐」を用いたデザインには変更がないようですが、目立った違いは二色になることだそうです。

周囲と真ん中で色が違う「バイカラー・クラッド(bicolor clad)」という構造になります。

また、フチのギザギザは、一部を異なる形状にした「異形斜めギザ」を導入して、偽造をしにくくするようです。

このような細工は、大量生産する硬貨への採用は世界初だといいます。

片方の「日本国」と書かれた面の周辺には、日本の硬貨として初めて採用された「微細文字」で「JAPAN」と「500YEN」と刻まれるそうです。

さらに、500と書かれた面の下部にあった「竹」は元号の「令和」が書かれるためなくなってしますが、上部の「竹」、左右にある「橘」、裏面の中央の「桐」というモチーフは変わりません。

新500円硬貨の直径は変わりませんが、バイカラー・クラッドにするためか、現行の500円玉と比べると、重さは0.1グラムだけ重くなります。

「バイカラー・クラッド」とは?

新500円硬貨の二色の説明によく聞くのは「バイカラー・クラッドで、周りは500円玉、真ん中が100円玉の色になる」ということです。

まず、「バイカラー(bi-color)」とは2色ということで、周囲は、現在の500円玉(ニッケル黄銅)のように、黄色っぽく、真ん中の部分は、100円玉(白銅)の銀色で2色になるということだそうです。

海外の貨幣では「バイメタル(bi-metal)=2種類の金属」と表記する場合もあるようです。

さらに、新貨幣の真ん中(「100円玉」の部分)は表から見ても裏から見ても銀色ですが、別の金属をサンドイッチのように挟み込んでいて、このようなものは一般的に工業関係で「クラッド(clad)」材と呼ばれています。

そこで、新貨幣は二色三層になっているので、合わせて、「バイカラー・クラッド」と呼んでいるとのことでした。

平成の「バイカラー・クラッド」500円貨幣

実は、日本の財務省造幣局が平成20年(2008年)から「バイカラー・クラッド」で「異形斜めギザ」入りの500円貨幣を発行していたのです。

しかも、47種類もあるのです!

それは、 「地方自治法施行60周年記念貨幣」500円玉のことで、1000円玉と共に、各都道府県別に発行されたものです。

興味深いことに、「東京都」の「バイカラー・クラッド」500円貨幣の絵は東京駅丸の内駅舎の図柄でした。

新10000円札の裏のモチーフと一緒です。

また、埼玉県の1000円(500円ではありませんが)の記念貨幣の肖像は「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一です。

そうです、新10000円札と同じモデルです!

どうしても、「バイカラー・クラッド」、「異形斜めギザ」500円玉を令和3年の前に手にしたい方は、是非、お住まいの都道府県の「地方自治法施行60周年記念貨幣」のコインを入手して下さい。

これも良い記念の品になると思います。

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