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「デカトロン」VS「ワークマン」 - 「スポーツ/アウトドア・アパレル」ガチンコ勝負が関西で始まった

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4月2日(火)にテレビ東京で夜10:00放映予定の「ガイアの夜明け」【あなたにファッション革命(4)進撃のワークマン!】の番組内容は、『アパレル不況の中、勢いづいているのが作業服業界だ。今春、初上陸する世界最大級「デカトロン」を国内最大手「ワークマン」が迎え撃つ。番組では各新店舗に独占密着する。』と予告されています。

「デカトロン」が3月末に日本上陸

フランスのスポーツとアウトドアの大手ブランド「デカトロン(Decathlon、年商1.3兆円)」が日本1号店を阪急西宮ガーデンズ本館3階(兵庫県西宮市高松町14番2号)に出店することとなりました。

面積が約1800平米あるこの店舗の開店は3月29日です。

デカトロンは1976年、フランス北部リール市近郊で設立され、

現在は世界51ヶ国に約1,500店舗を展開するアウトドアとスポーツのブランドとなりました。

また、特徴としては、スポーツの種別ごとにオリジナルブランドを立ち上げ、高機能かつシンプルなアイテムを低価格で提供しているのが評判を呼んでいます。

社名の「デカトロン」はフランス語で十種競技(Decathlon)の意味で、様々なスポーツと結び付くネーミングだそうです。

日本の第1号店では、「ケシュア(Quechua)」や「カレンジ(Kalenji)」「ナバイジ(Nabaiji)」「ビトウィン(B’twin)」といったオリジナルブランドのアイテムを展開する計画です。

さらに、キャンプやハイキング、ランニング、サイクリング、水泳、フィットネスなど30種類以上のスポーツに対応したアイテムをラインナップする予定です。

また、店内にはキャンプ用テントやアウトドア製品の展示スペースをはじめ、ヨガやフィットネスの体験ゾーン、シュノーケリングマスクの体験コーナーなどを設置します。

定期的にスポーツイベントやワークショップを開催し、販売促進企画もいろいろ用意しています。

迎え撃つ「ワークマン」

この強敵デカトロンの関西上陸に対して、不振が続く日本のアパレル業界の中で、年々売り上げを伸ばして来た株式会社ワークマン(本社:群馬県伊勢崎市創立、1982年創立)は迎え撃つ計画を打ち出しました。

デカトロンが出店する阪急西宮ガーデンズの近隣地域のららぽーと甲子園に一般服も扱うワークマン・プラスを先に出店し、大規模な販促を行うほか、関西地区のワークマン120店舗でアウトドア売場を強化し「西宮戦争を勝ち取る」と発表しています。

この他、いろいろな対抗処置で今までの営業成績の伸びを維持する計画だそうです。

ワークマンの17年3月期の業績は、売上742億9,100万円、営業総収入520億7,700万円で、当期純利益71億4,200万円と、不振のアパレル業界の中で異例の業績をあげてきました。

【あなたにファッション革命】シリーズ

「ガイアの夜明け」では昨年から3回アパレル業界を中心に、【あなたにファッション革命】をテーマに番組が作られて来ました。

最初は2018年9月25日第833回放送の「シリーズ あなたにファッション革命① ZOZOの野望」でした。

ZOZOTOWNの前澤社長(42歳)が率いるスタートトゥデイは、「ファッション革命」を目指し、投入したZOZOスーツの紹介がありました。

人の身体を正確に自動測定し、これまでのS・M・Lではなく、その人にぴったり合った着心地の洋服をフルオーダーできるシステムのことでした。

アパレル業界の風雲児として注目される前澤社長への独占取材でした。

第2弾は2018年10月2日第834回放送 の「シリーズ あなたにファッション革命② 輝く!大人ファッション」で、創業11年の「ドゥクラッセ」の紹介でした。

「欲しい服が売っていない…」と嘆く「40代以上の顧客」に特化し、急成長しているブランドです。

独自の戦略で快進撃を続ける中、今回は、新宿アルタでの巨大店舗に出店し、若者ファッションの聖地に大人たちを集める作戦の取材レポートでした。

シリーズの第3回目は2018年10月9日第835回放送「あなたにファッション革命!③ 美しき下着戦争」で、市場規模が約6240億円の女性の下着についての案内でした。

その秘められたマーケットに、今、大きな地殻変動が起きているとのことでした。

これまでは専門メーカーが独占していたブラジャー市場にユニクロが参戦し、快適な着心地で低価格の「ワイヤレスブラ」が大ヒット商品となりました。

それを受けて、各メーカーは、独自の機能や斬新なデザインを備えた新商品を次々と投入、熾烈な販売競争にしのぎを削る状況となりました。

女性たちの心をつかむ究極のブラジャー、知られざる「美」をめぐる攻防を追うレポートでした。

作業着とスポーツウエアの境界線が無くなる

関西で勃発したアパレル戦争ですが、SNSの口コミ等で情報が共有されて、従来は「専用」にこだわって、高いスポーツやアウトドア用品を買っていた登山者やキャンパーは、DIYや作業用品店でグローブ、フットウェア、アパレルなどを求める人が増えているそうです。

また、作業着や用品もカラーフルでオシャレなデザインを取り入れたものが増えているようです。

アパレル業界の不振は続きそうですが、そのおかげで、メーカーが知恵を絞ってよりコストパフォーマンスが良いものを作ってもらえるならば、それはそれでありがたいことですね。

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