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「初恋の味 カルピス」 - 不老長寿の霊薬をめざして

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7月25日木曜午後10時からテレビ東京系で放送予定の「カンブリア宮殿」では、【超ロングセラー・カルピス…発売100年で過去最高売り上げの秘密!】がテーマとなっています。

アサヒ飲料の岸上克彦代表取締役社長で元カルピス代表取締役社長がゲストで、今年、発売100年を迎える超ロングセラー商品のカルピス、過去最高の売り上げの秘密に迫る内容です。

「初恋の味」覚えていますか?

夏と言えばカルピスですが、子供のころ好きだった甘酸っぱい味は「初恋の味」でしたか。

「初恋の味」が商品の最初のキャッチコピーで、今は「カラダにピース。CALPIS」ですね。

最近までは子どもの飲み物と思いきや、大人をターゲットに開発した「濃いめのカルピス」「カラダカルピス」が大ヒットし、カルピスは家族3世代で楽しめる飲み物となっています。

https://twitter.com/asahiinryo_jp/status/1152141029698441217

「不老長寿の霊薬」

カルピスの創業者は、意外なことに、僧侶出身の三島 海雲(みしま かいうん、1878年〈明治11年〉7月2日 – 1974年〈昭和49年〉12月28日)という実業家でした。

三島海雲が内蒙古(現内モンゴル自治区)で飲んだ酸乳を再現しようとして、帰国後開発したのが我々は「カルピス」という日本の清涼飲料として当たり前に飲んでいるものです。

1905年、25歳の時に中国北京に渡り、三島は雑貨貿易商を設立し、大陸各地で日本の雑貨等の販売を開始しました。

https://twitter.com/masahirowrx/status/1151061546761629696

1908年に日本軍部から軍馬調達の指名を受け、内蒙古(現内モンゴル自治区)に入りました。

しかし、そこで体調を崩し、瀕死の状態にあったが、地元の住民にすすめられるままに出された酸乳を飲み続けたところ、奇跡的に回復を果たしたそうです。

この酸乳との出会いを後に「異郷の地で不老長寿の霊薬に出遭った思い」だったと記している。

帰国後、1919年に試行錯誤の末、世界で初めての乳酸菌飲料の大量生産に成功し、7月7日にカルピスとして発売したのがこの飲み物の始まりです。

1923年に前身のラクトー株式会社からカルピス製造株式会社に商号変更して商品と社名が統一されたのです。

「ピースはここにある。」

最近のカルピス株式会社のニュースとしては、2012年(平成24年)10月に味の素が保有していた全株式をアサヒ飲料等を傘下に持つアサヒグループホールディングスに譲渡され、同社の完全子会社となりました。

また、2016年(平成28年)1月のアサヒグループにおける飲料事業の再編に伴って、アサヒ飲料の機能子会社となる2代目法人となり、本社は東京都渋谷区から墨田区吾妻橋のアサヒビール本社ビルへ移転しました。

この企業内の動きに合わせて、2015年から岸上 克彦(きしがみ かつひこ、1954年1月1日 – )は、アサヒ飲料代表取締役社長とカルピス代表取締役社長を兼務し、アサヒグループとカルピスの連携を進めました。

2019年にカルピス代表取締役社長を退任し、アサヒ飲料のトップに専念しています。

「不老長寿の霊薬」を求めて生まれた「カルピス」ですが、その商品名はサンスクリット語の仏教用語が語源だそうです。

このように三島海雲の生涯の根底には仏教精神、仏教哲学があり、学生の頃より、「国利民福」(国の利益と人々の利益)を旨としていたといわれています。

このことを考えますと、2019年(令和元年)現在のコーポレート・スローガンの「カラダにピース。CALPIS」やブランド・スローガンの「ピースはここにある。」が設立者の志にも一致しているようにも思えなすね。

会社情報

カルピス株式会社
本社所在地:東京都墨田区吾妻橋1-23-1
代表者の役職・氏名:代表取締役社長 川村 和弘
事業内容:乳製品の製造、販売、乳性原料の購買、その他上記関連業務
資本金:90百万円
設立年月日:1982年4月1日
株主構成:アサヒ飲料 100%

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