令和元年(2019年)10月22日(火)は、「即位礼正殿の儀」という天皇陛下の即位に伴う儀式があります。その日は今年度に限って休日となることが決まっています。
すでにこの儀式に招待する国は195カ国にも上るということで、その儀式の重みが分かります。
当日は一般パレードも行われる予定なので、真近で天皇陛下と皇后さまを見るチャンスがありそうですね。
当日の詳しいことは、、「天皇陛下の即位パレードはいつ?」
またこの日に合わせて記念切手が販売されます。切手のデザインは、鳳凰と宝相華文様です。
天皇陛下の御即位を記念して、天皇陛下御即位記念切手が10月18日(金)から全国の郵便局で発行されます。切手デザインの文様は、明治宮殿(昭和20年5月焼失)の中でも、最も格式の高い「正殿」の内部装飾に使用されたものです。 pic.twitter.com/IFmUNLo0QU
— 公益財団法人 日本郵趣協会 (@kitteclub) 2019年8月20日
即位礼正殿の儀と5月1日の即位の儀式は違う?
ここで、ひとつ疑問が、、。なぜ5月1日の即位の儀式(剣璽等承継の儀)と「即位礼正殿の儀」が同じ日ではなく、離れた日に行われるのか?
即位の儀式だから同じ日にするのかと思っていました。
平成の時も剣璽等承継の儀は1月7日、即位礼正殿の儀(即位の礼)は翌年の11月12日に行われています。
2つの儀式の日にちの間隔は、平成の場合と令和の場合では同じではありません。ではなぜなのか?
一言でいえば「伝統だから」ということですが、そこには歴史と根拠があります。
よく「皇室典範」という言葉を聞きますが、そこに規定されています。
■参考>>> 皇位継承に関わる儀式等について(官邸資料)
さらに儀式に関しては「貞観儀式」という儀式書で規定されています。
もともとは“即位”は践祚(せんそ)と即位(そくい)は違うものとされていて、厳密に言えば践祚が皇位につく事実、即位はその事実を公式に国内外へ宣明することとなっています。現在は御代替わりは即位で統一されています。
昔は践祚と即位を区別していなかったようですが、奈良時代の桓武天皇から践祚後に日を隔てて即位式を行う例ができ、それ以後、貞観儀式により規定されたということです。
つまり今回の令和の例でいけば、退位が4月30日、翌5月1日が即位(践祚)となりこの日の0時をもってというのがその厳密な継承ということになります。
これは皇位の空白がおきないように践祚の儀式として「剣璽等承継の儀」があり、その後、即位したことを宣明するということになります。(参考:神社本庁より)
「即位礼正殿の儀」を英語で説明してみよう
即位礼正殿の儀は諸外国からも招待客が訪日します。また日本も祝日となり、儀式の様子を見る機会にもなります。
こんな時、外国人に日本の伝統文化として説明できたらいいですよね。
天皇はEmperor(エンペラー)というのはわかるけど、儀式は特殊すぎてわからない、、。でも外国の招待客もいるから当然そこには共通の英語が存在します。
首相官邸と宮内庁のホームページにありました!「ご退位とご即位の儀式に関する英語訳」というもの。
首相官邸ホームページ
宮内庁ホームペー
海外メディアはどのように伝えたのか見てみましょう。
5月1日の儀式の英文ニュース
■The Japan times :The key ceremonies in Japan’s Imperial succession
■BBC: Japan’s new emperor pledges to be symbol of unity
今回のお代替わりは、来年2020年に迎えるオリンピックに向けても日本を知るよい機会になりますよね。
この10月22日の「即位礼正殿の儀」の次は、最も重要とされる儀式「大嘗祭(だいじょうさい)」が11月14日、15日に行われます。
こちらも歴史ある儀式なので注目してみてください。