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私は麦とろ飯が大好きです。そのもととなるとろろの原料の山芋には色々な名称があります。
馴染みのあるものに、山の芋、自然生(ジネンジョウ)や自然薯(ジネンジョ)があります。
名称も形状も様々ですが、店先で見れば、直ぐにこれは山芋だと分かります。絶対に薩摩芋と見間違えることはありません。
しかし、アメリカでは、山芋(yam)と薩摩芋(sweet potato)をそれぞれ正しく表示している店は稀だそうです。
Sweet potato(学名:Ipomoea batatas)をyam(学名:Dioscorea)として売るのが慣例となってしまっています。
米国農林省は、販売の際、yamだけではなく、わざわざ「sweet potato」と並行して記し、販売するように指導しているのですから、驚きます。
我々国産の山芋と薩摩芋を見慣れている日本人には理解できない現象ですが、どうも山芋とアメリカでいうyamとは、随分かけ離れた種類のようです。
日本の山芋は外も中も白っぽいのですが、アメリカでは同じヤマノイモ属でも、ヤムはずんぐりとした型で、色は茶、オレンジ、黄、赤、ピンクや紫などがあります。
アメリカで売られているyamを見ると、なるほど、日本で売っているものとは随分違うことに気付きます。
誤解が多いyamとsweet potatoの違いを比較表で示したものをアメリカの料理本などにはよく掲載されているようです。
日本の家庭科の教科書に、このような表で山芋と薩摩芋の違いを掲載することは考えられませんね。
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