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「RF1」創立者の岩田弘三会長の意外な学歴とは? 

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高級惣菜販売店RF1などを運営する株式会社ロック・フィールド(1972年創業)の創業者で、代表取締役会長を務める岩田弘三氏の美食に対する強い気持ちは小学生のころから培われていましたが、彼の学歴は意外なものでした。

「学校と商売は両立しない」

岩田弘三(いわた こうぞう、1940年9月14日 – )は、兵庫県神戸市に生まれで3人兄弟の末っ子でした。また、ご不幸なことに、5歳の時に母と死別してしまいました。

このような境遇におかれましたが、小学校の高学年から中学まで、岩田氏が「叔父」と呼ぶ、高級日本料亭を経営している友人の父親のところで修行をしながら、美味しい料理と食材について勉強します。

その頃から、少年弘三は商売人としての素質が周囲の人には見えてきたようです。

中学卒業後、定時制高校へ通い始めるのですが、その「叔父」から、学校と商売は両立しないと言われ、たったの3ヶ月で定時制高校を中退してしまいました。

これが、今日、売上515億円(2018年4月期)の株式会社ロック・フィールド創立者の最終学歴となりました。

レストランから総菜へ

岩田弘三氏は、その後、様々な修行を経て、1965年、神戸南京町に洋食レストラン・フックを開店しました。

また、1970年、欧米のレストランや食材の視察旅行をし、特にフォーション(パリ)、ダルマイヤー(ミュンヘン)やペック(ミラノ)などの高級デリカテッセンのビジネスモデルに注目しました。

帰国後、レストラン、つまり外食産業、から総菜、今で言う中食産業への転換が必要と痛感し、1972年に株式会社ロック・フィールド[ROCK=岩、FIELD=田]を設立しました。

手始めに、神戸大丸のデパ地下に西洋風デリカテッセン1号店を開店し、1980年には横浜や東京へと出店を続けて、事業を東西に展開しました。

1992年に「非日常から日常的な総菜」をテーマに、全ての商品のブランドを「RF1」に統一しました。

その後、1994年以降は「地球健康家族」などの路面店進出を含めた新たな業態開発に着手し、1999年には「トヨタをベンチマーク」することを宣言しました。

そこで、セル生産方式やジャストインタイムなどのトヨタシステムの自社化を目指し、フレッシュなサラダを始めとする商品のイメージも強化しました。

ロック・フィールドの現社長は前々社長の再登板

昨年、食品業界で話題になったのは株式会社ロック・フィールドのトップ人事でした。

2014年から2016年まで代表取締役社長を務めていた古塚孝志氏(ふるつか たかし)が再び社長に就任したからです。

ご本人は社長への復帰について、日経ビジネスにこのようにコメントしています。

「社長を務めるのは2年ぶり2度目です。余裕がなかった1度目とは異なり、サラダを販売する「RF1」店舗の運営や原材料となる野菜の調達など、幅広い知識を身に付けたうえで勝負できると考えています。

創業者の岩田弘三会長は、事業の立ち上げから成長戦略の実践まで全て自分で手掛けてきました。一方で生産畑が長かった私は、生産に関する知見は豊富に持っていましたが、経験したことのない分野については勘所がつかめません。そうした経験や知識の不足を感じていた中で2016年、岩田から社長交代を告げられたのです。悔しさではなく、「勉強ができるチャンスだ」と感じたことを覚えています。」

返り咲いた古塚孝志社長の学歴は、1988年(昭63)大阪電気通信大工学部卒ということで、直ぐには高級惣菜を扱う会社のトップには結びつかない感じがしますが、やはりこれもご本人の努力と才能と適性があっての結果でしょう。

株式会社ロック・フィールドとその創業者の岩田弘三氏をビジネス成功例の見本として、関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科(リーダー:定藤繁樹 教授)による「『現代企業家の戦略的役割』株式会社ロック・フィールド・岩田弘三氏ライフヒストリー」と言う研究書が発表されています。

「RF1」で象徴される食品業界のサクセス・ストーリーが非常に分かり安く書かれています。

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