テレビ番組

赤坂育子、79歳現役芸者 – 花柳界の伝説

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「芸者として生きるということ~芸者・赤坂育子」と題されたNHK番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」が5月21日火曜午後10時30分から NHK総合テレビで放送されます。

花柳界の生ける伝説・赤坂育子、79歳。

2016年には芸者として初めて旭日双光章を授章。

この道62年、芸に人生を捧げた育子の生きざまに迫る内容となっています。

79歳で現役芸者

赤坂育子さん(芸名:あかさか・いくこ、本名:室園紀久子、昭和15年[1940]生れ、熊本出身)は芸者一筋62年、いまなお現役で活躍する育子さんは、生活すべてを芸者の道に捧げています。

現在79歳、体調は万全ではないが、お座敷では全身全霊をかけ、客をもてなしています。

プロフェッショナル仕事の流儀では、今年3月の春の大宴会に向け、育子さんが後輩の芸者たちに、新作の踊りで挑もうと提案し、皆さんの奮闘を取材した企画となっています。

高校を一ヶ月で中退し、芸者の道へ

赤坂育子さんは高校入学早々、あるきっかけで芸者の道に進むことを決心し、振り返ることなく、進んで行ったそうです。

芸者になると決心した時のことをサンケイデジタルのインタビューでこのように語っています。

「熊本で芸者見習いの半玉(はんぎょく)になりました。
高校に入って1カ月もしないうちに、デパートでかわいい着物を来た2人組の半玉さんを見かけたのがきっかけです。
“あなたたち何してるの?”と聞くと、着物を着て、お稽古ごとをさせてもらえるという。
将来の夢もなかったので、“あ、いいな”と思いましたね。
母はすでに亡くなっていて、父ちゃんに、半玉さんになりたいと言うと“学校に行ったばかりなのに、そんなのは許さん”。
勉強が嫌いだったので“もう学校に行かないよ”と言ったけど、やはり許してもらえない。
翌朝、半玉さんに教えてもらった長唄のお師匠さんの連絡先を書き残して、風呂敷一つで家を出ました。
やっと父ちゃんから電話が来たのは1カ月後。
“どうしてもやりたいのか”と言われ“やりたい”と言うと、身元引き受け書類にはんこを押してくれました。
その時、“はんこ押すから一流になれよ”と言われたのを覚えています。
今思えば、東京より熊本の方がお姐(ねえ)さんたちに対する礼儀は厳しかったですね。
半玉さんはお茶屋さんの待合所で足音を聞いたら、“お姐さん、こんばんは!”とコートを受け取らないといけない。
当時の熊本は200人以上の芸者さんがいて、上位10人までには入らないといけないと思っていました。
東京で熊本弁が出て笑われたこともありますが、変えたくない。
熊本の花柳界で育ててもらった恩がありますから。」

昭和・平成・令和を貫く魅力

熊本で芸者見習いの「半玉(はんぎょく)」となった後、39年(1964年)に上京し、赤坂に落ち着きます。

以来、現在まで、赤坂芸者として第一線で活躍を続けています。

「赤坂一の美人」との評判を呼び、週刊誌の表紙も飾っています。

歌舞伎座や国立劇場のほか、テレビ出演も多数あり、徹底した気遣いで、石原裕次郎や岸信介などそうそうたる大物たちをとりこしてきました。

まさに花柳界の生ける伝説となっています。

赤坂育子さんのことを単に「素敵なお婆さま」と呼ぶだけではすまないほど艶やかな美人ですね。

是非、一度、生で舞踊を見てみたいものです。

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