瞬間接着剤を使っているとうっかり手に付いてしまうことがあります。結構焦るんですよね。手に付いてしまった瞬間接着剤は手を洗ってもなかなか落ちず、完全に取るのは大変です。
瞬間接着剤はくっつく力が強いので皮膚に付いてしまうと、すぐに乾いて強い力で密着し、皮膚を傷めてしまうこともあります。皮膚についた接着剤を無理にはがそうとして皮膚の皮がむけて傷口を作ってしまって傷つけるリスクも上がります。
また接着剤が付かないように手袋をはめて作業をするという方もいるでしょう。
一見、安全のための手袋と思いがちですが、この瞬間接着剤の使用に関しては逆にキケンとなります。
知らないと大変な事になるので瞬間接着剤の安全な取扱いについて以下のことを覚えておきましょう。
放置はやめて!手についた瞬間接着剤の簡単な取り方
瞬間接着剤が手に付いてしまった場合、無理に剥がそうとしてもなかなか取ることは出来ません。しかし、取れないからと諦めて「そのうち取れるだろう」と放置するのは皮膚を傷つけたり、炎症が起こったりと危険です。
そこで、瞬間接着剤が手に付いてしまった時にどのように取るのが良いかを知っておくことです。
いちばん簡単で有効な方法は「お湯の中で揉みほぐすこと」です。瞬間接着剤が付いてしまったら素早くお湯に手を漬けることが重要で、すぐにお湯に漬ければ早く接着剤も手から剥がれてくれます。
お湯に漬けた後は手をゆっくり揉みほぐしていくと瞬間接着剤の粘着力が段々と弱くなり剥がれていくのが実感できるでしょう。
お湯に漬ける時間が早ければ早いほど瞬間接着剤が剥がれる時間も早くなります。瞬間接着剤が手に付いてしまったら素早く手をお湯に漬けて揉みほぐして剥がして行くのが手の皮膚に負担を与えずに剥がす方法です。
また、手のひらにしっかりと瞬間接着剤が付いてしまった場合は、お湯の中に手を入れてある程度水分を含んだ後に軽石で擦ることです。
軽石はもともと皮膚の表面の汚れや角質を落としてくれるものです。この落としてくれる力を利用して、手に付いてしまった瞬間接着剤を軽石で丁寧に擦り落とすことでより綺麗に瞬間接着剤を剥がすことが出来ます。
他の方法としては、マニキュアの除光液でも落とすことが出来ます。
瞬間接着剤が付いてしまった部分に除光液を馴染ませて少しずつ手を剥がしていく方法です。手の指同士がくっついてしまったレベルなら除光液で対応できます。
ただし、除光液は匂いが強く、肌が弱い方は刺激になってしまうこともあるので、速やかにお湯につけて軽石で軽く擦る方法が肌の弱い方でも取り入れやすい方法と言えます。
要注意!手袋と瞬間接着剤で手が火傷の危険性も
瞬間接着剤が手に付いてしまうのが嫌だからと手袋をして使う方もいますよね。これは手袋と瞬間接着剤で手が火傷する可能性があるため、手袋をして瞬間接着剤を使うのは逆に危険です。
瞬間接着剤を製造、販売している会社からも注意喚起が出ています。瞬間接着剤は手袋の繊維に染み込んでしまうことで急激な化学反応が起きて火傷するほどの高熱を発生します。
接着剤の成分が染み込んでしまう軍手などをはめたまま瞬間接着剤を使わないようにすることが注意書きにもあるので、必ず守りましょう。
- アロンアルファ:注意事項
- セメダイン:よくある質問(一般)
瞬間接着剤は空気の湿気に反応して硬まる性質があり、布のように接着剤の液体が染み込みやすいものだと、素早いスピードで瞬間接着剤が布に浸透します。そうなると空気に触れる表面積が増え、急激な化学反応によって高い温度に反応して熱を生じます。100度前後まで温度が上昇することも確認されています。
どうしても素手で瞬間接着剤を使う作業を行いたくない場合は、ポリエチレン製などの液体が染み込みにくい素材を使うことです。
使う前に手にハンドクリームを塗っておくと瞬間接着剤が付きにくくなる効果も期待できます。手にバリアを作るので、手に付いてしまった場合は素早くお湯に漬けると取れやすくなります。
これらの手に付いてしまっても取り方を知っておくと安心して使えます。
瞬間接着剤の取り方と扱いについてのまとめ
瞬間接着剤はすぐ乾いて接着力が高いことでちょっと修繕したい場合に活躍します。
しかし、手に付いてしまうと水で洗っただけではなかなか剥がれてくれず、無理やり引っ張ってしまうことで皮膚を傷つけてしまう危険もあります。そこで手に付いてしまったら素早く手をお湯に漬けて軽石で軽く擦ってあげると剥がれてくれるのでこの方法は知っておくことをおススメします。
また、軍手など布製で瞬間接着剤が染み込みやすい素材だと化学反応で高温になって火傷する危険性があります。実際に事故も起こっているので、軍手をはめた状態で使用しないことも知っておけば、安全に利用できるでしょう。