懐かしい言葉を最近耳にしました。「ゲーム電卓」という言葉です。年齢によってはこの言葉の受け止め方が随分違うと思います。
「電卓が家にやって来た日」を覚えている昭和のおじさん達には、色々な思い出を呼び起こすキーワードだと思います。
生まれたときから家にパソコンがあった皆様のために説明しますと、ゲーム電卓とは、1980年代に流行ったゲーム機能付き電子式卓上計算機のことです。
あえて「電子式卓上計算機」と明記したのは、今、ただ「電卓」と言ったらスマホの計算用アプリしか連想しない人が多と思うからです。
当時は、今でも時々話題に上る「インベーダーゲーム」(正しくは「スペースインベーダー(Space Invaders)」)が大流行りで、多くの喫茶店のテーブルトップはインベーダーゲームの「モニター」になっていました。
このゲーム人気のさなか、手元の電卓でいつでも、どこでもインベーダーゲームのような遊びが出来ると言うことで、ゲーム電卓が大きな話題となりました。
しかし、価格は当時4千円以上で、子供には経済的なハードルがかなり高たったのです。そこで、「ゲーム」の機能の説明は控えめに、親に勉強に必要な「電卓」をおねだりして、上手く手に入れた青少年達もいたようです。
ではなぜこの懐かしい言葉を最近耳にしたかと言いますと、元祖「ゲーム電卓MG-880」のメーカーのカシオ計算機が2018年3月23日に、後継機「ゲーム電卓 SL-880」を38年ぶりに発売すると発表したからです。
https://www.casio.co.jp/release/2018/0315_sl-880/
新機種においては様々な機能がアップしているのに、値段は推定で約2千円と、元祖の半額で売り出されるそうです!おじさん達は懐かしくて思わず手にしてしまうと思いますが、若い人たちはどう反応するのでしょうか?限りなくアナログに近いこの遊びに何を感じるのでしょうか?