冬になると活躍してくれるのがファンヒーター。エアコンを使うご家庭もあるようですが、なんだか物足りない時があるような気がします。やはり床から暖気が来る石油ファンヒーターは手放せないものです。
しかしこの灯油ファンヒーターの難点は灯油をその都度補充しなければいけない点。ただ灯油を補充すればいいだけの話なのですが、うっかり手や衣服についた時にはもう最悪です。あの灯油独特の臭いはがまんができないものがありますよね。石鹸でこすってもなかなか落ちないのが難点です。大勢の人が一度は経験があることだと思います。
こぼした灯油の対処法と臭いの消し方はどうすればいいのでしょうか?難しそうな問題ですが意外と簡単に解決することができます。
まず、こぼした灯油は小麦粉か未使用のお茶の葉を振りかけます。これらに灯油を吸い取らせるイメージです。少し時間をおいて掃きとってしまえば大丈夫です。直後はシミが残りますが、時間が経つにつれて灯油が蒸発して薄くなります。
手についた灯油の落とし方と臭いの消し方のポイント
灯油を補充している際にやりがちなのが、手に灯油がかかってしまうこと。近頃ではポンプの作りも発達し、給油タンクも昔はまわしぶただったのが今では手に臭いがつかないようにワンタッチタイプの物が販売されています。
それでもやはりトラブルは起きる時には起きてしまいます。もし灯油の臭いが手についた時の消し方というのはどういったものがあるのでしょうか?
石鹸でごしごし何度も落とすという消し方は効果ありません。石鹸は肌の油脂等には効果がありますが、灯油には効果的ではありません。
一般的な消し方としてお茶の葉を使う方法があります。これは未使用のお茶の葉がよいですが、でがらしでも十分です。お茶には灯油の臭いを消す効果があります。お茶葉を少量手にとりごしごしこすり、水ですすぐだけというとても簡単な方法です。
その他の臭いの消し方にみかんの皮を使うという方法があります。ミカンの皮をごしごしとたわしのように手にすりつけるだけで匂いがすっきり消えてくれます。これはミカンの皮にある油(リモネン)が灯油をきれいに落としてくれるためです。よく台所洗剤にも使われていますよね。冬場だとどの家庭でもあるもので、すぐに調達できておすすめです。
服についた灯油の落とし方と匂いの消し方のポイント
灯油が手についた場合はまだ楽です。日にちがたてば必ず消えてくれます。しかし服についた場合はどうでしょう。布製品の場合しみ込む為、少し扱いが難しいです。灯油も洗濯すれば落ちると思いがちですが、通常の洗濯では落ちないのが厄介なところです。
洗濯洗剤は体の脂や汚れを落とす役割はしてくれますが、灯油には向いていません。他の服と一緒に洗えば灯油の臭いは他の服にも付着してしまいます。
灯油が服についた時の臭いの消し方は意外と簡単で日陰干しという方法を使います。これは灯油がついた服を陰干しで一週間程干しておく方法です。灯油は洗濯洗剤ではおちませんが、空気中で蒸発するという性質を持っています。
その為、直射日光の元で1週間も干しておくと衣類が色あせてしまうので陰干しにします。そして1週間程経つとその衣類を単独で洗濯機で洗うとすっきり落ちてくれます。少し時間はかかりますがとても簡単な臭いの消し方です。これなら誰でも簡単に解決することができます。
もし急ぎでどうにかしたいという人は、クリーニング屋に頼むことをおすすめします。その際、他の衣服とは一緒にせず、必ず「灯油をこぼした」ことを告げてください。
灯油の臭いを消す方法のまとめ
石油ファンヒーターは冬には欠かせない暖房器具ですが灯油の給油とトラブルの後の後始末が非常に厄介です。しかしこれまでも同じような経験をして灯油に対処する方法がいろいろあります。
ミカンの皮、お茶っぱ、陰干しなど特別な薬品を使うのでうはなく、日常生活にある物を上手に使って臭いを消す方法や灯油を落とす方法があります。日常の生活の中でトラブルというのはよくある事です。
それでも身近なもので解決できるとなんだか得した気分になります。ぜひ覚えておいて欲しい対処法です。