7月4日木曜午後10時からテレビ東京系で放送予定の「カンブリア宮殿」では、【北里柴三郎のDNAで売り上げ急拡大 驚異の技術力と熱意で医療に革命を!】というテーマでテルモ株式会社を取り上げる内容となっています。
番組では、新札の「顔」に選ばれた北里柴三郎が設立に関わり、体温計から注射器、血液バッグなどで日々の医療を支えてきたテルモについて、佐藤慎次郎社長が登場し、ここ数年で年商6000億円に迫るまで急拡大を遂げたテルモ流の医療ビジネスを紹介します。
No.249 テルモ株式会社 佐藤慎次郎 社長 後編:看護師の皆さんに育てられて100年 https://t.co/H8CjzAWIBH pic.twitter.com/WWTNsSQs4f
— シンカナース株式会社 (@sinkanurse) February 22, 2019
北里柴三郎博士と国産の体温計
病院のお世話になった人、または入院患者を見舞った経験のある人は、病院内のあらゆるところに「テルモ」の製品を見かけたと思います。
また、家庭でも「テルモ」の最新式の体温計を備えている家族も多いと思います。
実は、現在は大企業の「テルモ」は、その体温計の国内生産のために、あの北里柴三郎博士が中心となって生まれた会社なのでした。
公式サイトによる創立のきっかけの説明では、「テルモは、第一次世界大戦の影響で輸入が途絶えた体温計を国産化するために、北里柴三郎博士をはじめとする医師らが発起人となり、1921年に設立されました。
『学者は、高尚な研究で自己満足してはいけない。
これを実際に応用して社会に貢献することこそ、本分である』 これは、世界的な業績をあげた北里博士が生涯貫いたスピリッツであり、『医療を通じて社会に貢献する』というテルモの創業以来の企業理念に通じるものです。
北里博士のイノベーションと挑戦というスピリッツを受け継ぎ、患者さんのために、優れたイノベーションを医療現場に届けることが、テルモの企業活動の原点です。」 とあります。
議決権行使するよん。
4543 テルモ
新紙幣の顔に採用される北里博士はテルモの創設に関わってるんよね。業績も好調。6861 キーエンス
ROSが50%超えてて驚異的、海外比率半分のいい会社。下がるなら、買い増しするからどかんと下がれ。 pic.twitter.com/k3tv4RPrTM— 一葉 (@eachyoe) June 3, 2019
また、設立から40年ほどは、ほぼ体温計オンリーでしたが、戦後、医療の進化にあわせてテルモは多角化を進め、現在に至っています。
CEOはエネルギーから医療へ
テルモ株式会社の佐藤 慎次郎(さとう・しんじろう)代表取締役社長CEOは1960年7月19日生まれで東京都出身です。
東京大学経済学部卒業後、デューク大学でMBAを取得し、最初の就職先は医療関係の企業ではなく、エネルギー業界の東亜燃料工業(のちのJXTGエネルギー)でした。
その後、38歳で転職し、経営コンサルタントとして朝日アーサーアンダーセンで企業経営について経験を重ねます。
2004年のテルモ入社後は、主に心臓血管関係の企画で業績を伸ばし、現在に至っています。
佐藤慎次郎氏の略歴
1984年4月 東亜燃料工業(株)(現JXTGエネルギー(株))入社
1999年2月 朝日アーサーアンダーセン(株)(現PwC Japanグループ)入社
2004年6月 テルモ株式会社入社
2010年6月 執行役員 経営企画室長
2011年10月 心臓血管カンパニー統轄(現プレジデント)
2012年6月 上席執行役員
2014年6月 取締役上席執行役員
2015年4月 取締役常務執行役員
2017年4月 代表取締役社長CEO(現在)
医療機器大手・テルモの佐藤慎次郎社長に聞く→「週刊東洋経済プラス」https://t.co/5r5V6yEwMc pic.twitter.com/3Vx4gyNl6R
— 週刊東洋経済編集部 (@w_toyokeizai) July 1, 2017
血管内治療の可能性を拡げるTRI
テルモ株式会社は2021年に発足百周年を迎えます。
体温計の製造から始まり今は、血管内治療デバイス、輸液ポンプシステムなど幅広い製品群を抱え、現在はTIS事業(テルモインターベンショナルシステムズ)が注目を浴びています。
少し専門的な説明ですが、公式サイトによりますと、この事業は、血管内治療の可能性を拡げ、患者さんの負担の少ない治療に寄与していいます。
「TIS(Terumo Interventional Systems)事業は、心臓や下肢の血管の疾患に対するカテーテル診断・治療『バスキュラーインターベンション(血管内治療)』と、カテーテルを介した肝臓がんの化学療法『インターベンショナルオンコロジー』の領域に製品を提供しています。
治療部位や手順に合わせて多様な製品を展開する中で、患者さんには治療効果とQOLの向上を、ドクターには、手技において最大限のパフォーマンスを発揮できる製品を提供することを目指しています。
『バスキュラーインターベンション(血管内治療)』領域では、患者さんの負担がより少ない手首の血管からのカテーテル治療『TRI(Terumo Interventional Systems) 』の普及にいち早く取り組んできました。
当初TRIは心臓血管を中心に行われてきましたが、近年、下肢血管やオンコロジーにも応用されるようになりました。
TIS事業では、常により優れた製品の開発に注力し、血管内治療の発展に貢献しています。」
テルモは18日、米医薬品・医療機器大手アボット・ラボラトリーズと同業の米セント・ジュード・メディカルから血管治療機器の事業の一部を買収することで基本合意したと正式発表した。買収額は合計11億2000万ドル(約1160億円)。https://t.co/l3415QGTYY
— NIKKEI BUSINESS DAILY(日経産業新聞) (@nikkei_bizdaily) October 19, 2016
テルモは患者の負担を劇的に減らすカテーテル治療で独走しているそうですが、辛い血管、心臓の治療が少しでも楽になることは、患者にとっては何より望むことです。
是非、引き続き患者の負担を軽減する治療に貢献して欲しいと思います。
テルモ、米ボルトンメディカル買収-大動脈瘤治療機器を拡充https://t.co/Ao0x2wlgwx pic.twitter.com/McLWOe3rwY
— 日刊工業新聞電子版 BizLine (@Nikkan_BizLine) January 20, 2017
会 社 概 要
名称:テルモ株式会社
設立:1921年 9月
資本金:387億円
連結売上収益:5,995億円 (2019年3月期) 直近の業績
代表者:代表取締役会長 三村 孝仁 、 代表取締役社長CEO 佐藤 慎次郎
社員数:4,908名 (テルモグループ 25,378名: 2019年3月末現在)
本社所在地:〒151-0072 東京都渋谷区幡ヶ谷2-44-1
グループ会社:連結子会社 100社
事業所:<生産拠点> 31 (国内8、海外23)