11月14日木曜午後10時からテレビ東京系で放送予定の「カンブリア宮殿」では、【逸品ぞろいで女性が熱狂!「食のセレクトショップ」大解剖!】がテーマとなっています。
『大人気!食のセレクトショップ「ディーン&デルーカ」の秘密!』を知るため、番組ゲストは「ディーン&デルーカ」を傘下に持つ株式会社ウェルカムの横川正紀(よこかわ まさき)CEOです。
今週は、大人気!食のセレクトショップ「ディーン&デルーカ」の秘密。一番人気は24層のラザニア、一方で日本の佃煮なども売っている。リピーターたちは「ここで買えば間違いない」と声を揃えて言う。東京に1号店ができて16年、女性たちを惹きつけてやまない強さの秘密に迫る。#DEANANDDELUCA pic.twitter.com/bzTvZr9pEE
— カンブリア宮殿 (@cambrian_palace) November 11, 2019
「食のセレクトショップ」
いま大人気の店「ディーン&デルーカ」は海外から輸入したチーズや生ハム、店内で調理するこだわりの惣菜など、世界中のおいしいものを厳選して販売する「食のセレクトショップ」なのです。
例えば、一番人気は、24層のラザニアですが、その一方で日本の佃煮なども売っている幅広い品揃えの店です。
リピーターたちは「ここで買えば間違いない」と口をそろえて言います。
ディーン&デルーカは1977年に、アメリカ・ニューヨークのソーホー地区でディーン氏とデルーカ氏が「地中海気候の食文化を味わってほしい」と創業し、数年後は大人気になりました。
この店に惚れ込んだ横川正紀代表が日本でのライセンスを取得、世界に先駆けて、2003年に海外第1号店が東京の丸の内でオープンすると、大きな話題となりました。
その後、評判が一層広がり、今やカフェ業態も含めて国内に49店舗を展開し、年間116億円を売り上げ、大成功を収めています。
横川代表は、「ディーン&デルーカ」を始めとするウェルカムグループの成長についてこのように説明しています。
「ハレの日だけではなく、日常を丁寧に生きることで感じられる幸せ。
そんな、美しい日々のそばにある『感性』を共鳴させてくために デザインや食のつくり手、専門家とつながりながら、またさまざまなパートナー、メンバーと力をあわせ今日まで成長してきました。」
お菓子ってディーン&デルーカのクラッシッククッキー缶じゃないですか!#格付けチェック#YOSHIKI#GACKT pic.twitter.com/weWOSm2WVk
— LCK cloud (@lck_cloud) January 1, 2019
米国本家「ディーン&デルーカ」の誕生
1977年9月に二人の友人、ジョエル・ディーンとジョルジオ・デルーカによって「Dean & DeLuca」が開業しました。
マンハッタンのソーホーで最初の店舗をオープンして以来、高級食材のセレクトショップとして、ニューヨークの食文化に多大な影響を及ぼしてきました。
ジョルジオ・デルーカが幼いころから味わってきた美味しい地中海の食材をアメリカに紹介したいと始まった本家のディーン&デルーカは、希少価値の高い食料品を米国に輸入し、ヨーロッパ食材のブームを巻き起こしました。
代表的なヒット商品が、当時米国ではあまり知られていなかった、バルサミコ酢でした。
イタリアの伝統的なモデナ産バルサミコ酢は、トラディツィオナーレと呼ばれ、最低12年の熟成が必要とされ、ぶどうの種類や製法が法律によって決められている食品です。
そのため、価格がとてつもなく高額で数百ドルにもなるのにもかかわらず、米国に初めてモデナ産のバルサミコ酢を輸入し、「Dean & DeLuca」はブームをおこしたのでした。
ディーン&デルーカの目利きの良さは、瞬く間に評判となり、ニューヨーカーだけではなく旅行客も魅了しました。
店内には世界中から集められたユニークな食材や地元の職人が作るこだわりの商品などで溢れ、食のミュージアムのようだと称されました。
高級食料品のディーン&デルーカがNY旗艦店を閉店-経営不振の中で https://t.co/kRPMLL8Npy pic.twitter.com/UgycBnHBCt
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) October 8, 2019
本家の厳しい現状
2010年代は世界展開して好調に見えていたディーン&デルーカでしたが、実は本拠地の米国では、事態が悪い状況に陥っていいたのでした。
まず、ビジネスに異変が現れ始めたのが、2014年にタイの不動産開発会社「Pace Development(ペース・ディベロップメント)」に買収されたことでした。
ペース・ディベロップメントは、米国の投資家から1億4000万ドルでディーン&デルーカを買収し、さらに、買収額とは別に1億ドル以上を投資し、ブランドを再生しようと試みたと言われています。
残念ながら、幾つか間違った判断をしてしまったようです。
大きなミスとして挙げられているのは、ニューヨーク郊外で開催されるテニスの国際大会「全米オープンテニス」やテキサス州フォートワースで開催されているゴルフの大会「PGAツアー」のオフィシャルスポンサー契約です。
「Dean & DeLuca Invitational」という冠イベントのために、高額なスポンサー契約料を支払っただけではなく、大会に併せたオリジナル商品の立ち上げにも資金をつぎ込んでいたのです。
しかし、その後の新商品の売り上げにつながっていないと言われています。
ディーン&デルーカ、発祥地NYで危機 閉店続々、本店も https://t.co/AJpffFMevM
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) October 9, 2019
さらに、時代が進み、ネット通販でも欲しい食材が簡単に手に入るようになりました。
現代の消費者は、食に関する知識が高い上に、価格に対してもシビアになっていて、今までの販売方法では対抗できなくなってきました。
全米で、最盛期には40店舗以上を展開していたディーン&デルーカだが、2019年の秋時点では、米国内にあるディーン&デルーカの店舗は、ニューヨークとハワイにある4店舗のみとなってしまいました。
さらに、今や料金の未払いでさまざまな取引先から、訴えられてもいると言われています。
残った4店舗のうち、ソーホーの旗艦店ですら、棚には商品が補充されておらず、ビジネスの継続が危ぶまれています。
本業の不動産事業を中心に業績が悪化し、傘下の「DEAN & DELUCA(ディーン&デルーカ)」事業でもニューヨークの旗艦店などを閉鎖したタイのペース・デベロップメント社。銀行借り入れ約92.5億円が返済できませんでした。https://t.co/XzoDpJ8QNi
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) October 22, 2019
日本の「ディーン&デルーカ」は安泰
米国本家の危機的な状況を知ると、日本の店が影響を受けるのではと心配になります。
実は、2016年に株式会社ウェルカムと共同出資者が、タイの不動産開発会社ペース・ディベロップメントから残りの株を全て取得し、完全に日本で独立した企業となりました。
そのおかげで、日本のディーン&デルーカは本家の状況とは無関係に、独自の展開と発展を続けてきました。
確実に伸びて、今や、国内に49店舗を展開し、年間116億円を売り上げています。
https://twitter.com/yosyhum/status/1191941338062708736
会社概要
社名: 株式会社 ウェルカム WELCOME CO., LTD.
設立: 2002年7月11日
資本金: 100,000,000円
決算期 :2月
代表取締役: 横川 正紀
従業員数: 1,273名(アルバイト含む・グループ全体)
本社所在地: 150-0001
東京都渋谷区神宮前2-4-11 Daiwa神宮前ビル
電話番号: 03-5771-0460
FAX番号: 03-5771-0477
主要輸入国: アメリカ / フランス / イタリア
事業内容: 輸入食品及び加工食品等の製造・販売
公式サイトは>>> Dean&DeLuca
ディーン & デルーカが日本上陸15周年、BMWとのコラボカフェがオープンhttps://t.co/rRAqnusVCG#BMW #カフェ pic.twitter.com/SXIWA6rEmN
— FASHIONSNAP.COM (@fashionsnap) January 15, 2018
ご本家の状況を聞くと心配になりますが、日本の「ディーン&デルーカ」は安泰で益々発展しているのはうれしいですね。
今度は是非ディーン&デルーカ カフェにも行ってみたいです。