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「薯蕷」、この漢字、読めますか?昔は、「やまのいも」をこのように書いたそうです。
今は「山の芋」か「ヤマノイモ」と書くのが普通で、つる性多年草のことです。また、通常は、この植物の芋として発達した担根体を指す名前です。
私には別名の「ジネンジョウ(自然生)」、「ジネンジョ(自然薯)」や「ヤマイモ(山芋)」の呼び方に親しんでいます。
長く伸びた根をすりおろして、出汁でのばし、「とろろ」にするのが代表的な料理法です。
とろろを味噌汁で伸ばして麦飯にかけた静岡名物料理の「麦とろ」を食べたことがある人も多いと思います。
芭蕉の俳句から東海道中膝栗毛にも登場するほど伝統的な日本食です。
しかし、ヤマノイモをめぐって、英語圏、特にアメリカでは混乱が起きています。
我々が山の芋と呼んでいるものの正式名称は、ヤマノイモ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属です。
ヤマノイモ属の学名はDioscoreaですが、英語では[ヤムyam]と呼びます。しかし、米国では、本物のヤムではなく、ほとんどの八百屋では、サツマイモ(sweet potato)をyamの名前で売っているようです。
どうしてこのような間違いが起きたのでしょうか?
その原因とアメリカとヤムとの関係についても今度調べてみたいと思います。
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