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なぜ?トランプ大統領が躍起になるアメリカ中間選挙と予想

最近アメリカのトランプ大統領に関連するニュースでは、必ず“アメリカの中間選挙を意識した・・”という言葉が聞かれます。アメリカ大統領の任期は4年なので、その中間の2年目に行われる選挙という意味ですが、それが大統領と何の関係があるの?と思いますよね。

しかも“選挙”というからには何か選挙があるはず、、。大統領選挙でなければ何?トランプ大統領の言動にも影響する「アメリカ中間選挙」とは。

トランプ大統領が中間選挙を意識するワケ

この「中間選挙」ではアメリカの連邦議会(上院/下院)と各州の州議会、州知事等のアメリカ国家や州の政治に関わる選挙が一斉に行われます。この投票日は11月の第1月曜後の火曜日と憲法で決まっています。
日本でいえば国政選挙と地方選挙、都道府県知事選挙が同じ日に行われるということです。

よくこの中間選挙は「大統領や政権の成績表」とも言われています。この選挙で議会がどちらの政党で過半数を占めるかで、その政治(政権)に対する評価がわかるというわけです。これが大統領が中間選挙を意識する理由の1つです。

もう少し詳しくみると、連邦議会は法案を作成したり、人事の承認、予算策定、条約の批准、弾劾することができるため、言わば国の政治を運営している立法府です。一方、大統領は行政府になりますが、職務を執行するには議会の承認がいるため議会の協力を得る必要があります。

ということは議会が大統領の支持政党の場合、政治的立場が同じなので議会の承認が得やすくなります。

そのため大統領は自分を指示する政党(トランプ大統領は共和党)が議会の過半数以上のほうが都合がいいわけです。その議員を選ぶのは国民による直接選挙なので、共和党と民主党の獲得議席数をみることで現政権を支持するかしないかが分かるようになっています。

さらに両院には大統領を弾劾する権限があります。つまり大統領をやめさせることができるということです。これが中間選挙を意識する2つ目の理由です。

この権限を行使するにはまず下院の過半数(218)の支持で弾劾裁判開始が決定されます。その後、上院の2/3(67)の賛成で大統領が罷免されます。下院選挙で民主党が過半数以上になれば大統領の罷免の可能性がでてくるわけです。
これはトランプ大統領も穏やかではいられませんよね。

2018年中間選挙の行方と予想は?

今回の中間選挙ではアメリカ上院(100議席)の1/3にあたる35議席と下院(435議席)の全てが選挙になります。現在、両院とも共和党が過半数を占めています。

上院は共和党51議席:民主党49議席で改選される35議席のうち26議席が民主党、9議席が共和党です。このことから民主党は26議席を守った上で2議席以上をとらないといけません。一方の共和党は現状の9議席を維持できれば過半数を確保できるため、上院は共和党が優勢との予想です。

注目は下院選挙です。435議席のうち共和党236議席:民主党193議席(空き6議席)となっていますが、全てが改選されるため民主党が逆転する可能性もあります。(定員は各州の人口比で決まる)これは中間選挙ではよく見られる結果で、ねじれ議会となると大統領の政治運営が困難になります。

現在のところ下院選挙では“ブルー・ウェーブ”と呼ばれる現象が起きていて、民主党の優勢が予想されています。(青は民主党の政党カラー、共和党は赤)大方の専門家や世論調査、選挙予測専門サイトの「FiveThirtyEight/538」では80%の確率(9月末時点)で民主党多数交代の確率になっています。

いかがですか?あまり連邦議会の選挙(国政なので)は伝わってきませんが、トランプ大統領の言動のウラには国内政治と支持者の影響があることがわかりますね。11月6日の選挙結果のみならす、今後のトランプ大統領の言動にも注目ですね。