英語

4.アメリカの独立:The Patriots vs. The Loyalists

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アメリカの英語とイギリスの英語が別れて、それぞれ独自の進化をはじめたのはアメリカの独立の頃からではないかと思い、その当時の歴史的背景を調べてきました。

歴史上、アメリカ合衆国、The United States of Americaは7月4日1776年に英国から独立したことになっていて、アメリカの後ろ盾をしたフランスなどは、それを認めました。しかし実際は、The American Revolutionary WarまたはThe American War of Independenceとも呼ばれるアメリカ独立戦争は米国と英国がThe Treaty of Parisを結ぶ1783年まで続いたのです。

北米のThe French and Indian War (フレンチ・インディアン戦争1754-63) と、それがきっかけとなっておきたSeven Years’ War(七年戦争1756-63)から数えると、アメリカが実質的に「独立」するまでに、約30年もの争いが続いたことになります。この戦いは、独立を求める植民地の住民Patriots(ペイトリオッツ)と英国軍の間だけで起きたのではなかったのです。当時、米国にはイギリス国民として本国に忠誠を誓っていた住民、Loyalists(ロイヤルイスツ)も大勢いました。

独立推進派の名称はPatriots以外に「Americans, RebelsやRevolutionaries」という言い方がありました。

独立以前、英国系植民地に移住したイギリス人の立場を考えれば、本土へ忠誠を誓うのは当然のことでした。また、原住民のインディアンやフランス系植民地の住民と絶えず領土のことで摩擦が起きている中、英国人としての自覚は強かったに間違いありません。彼らはフレンチ・インディアン戦争ではイギリス人として英国軍人達と組んで戦いました。皆Loyalistsだったのです。

しかし、その戦争後、本国の課税による経済的圧力や自治の制限により、植民地の住民の間に徐々に独立の機運が高まり、Patriotsの数がどんどん増していきました。

ここで、気になることは、PatriotとLoyalistという言葉の意味です。両方とも「愛国者」「国に忠実な者」を意味するので、大きな違いはありません。

独立を推進しようとするグループが、自分達をRebels(反逆者)やRevolutionaries(革命家)と呼ぶのは理解できます。また、新しいアイデンティティを持とうと、自分達はEnglishではなく、Americanだと名乗るのも分かります。なのになぜ彼らは好んでPatriotsと自称したのでしょうか。それは、当時立ち上がった住民は、ただ本国に対する不満だけを理由に命がけでイギリスに立ち向かったわけではなかったからだと思います。自由を獲得し、苦労して切り開いた自分達の「国」を守るために体を張って戦った気持ちの表れだと考えるのが妥当だと考えます。

 

 

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