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NASAの探査機インサイト(InSight)が火星に着陸 – 火星への「移住」の第一歩となるか?



アメリカ航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration, NASA)は26日午後(日本時間27日午前)、無人探査機「インサイト(InSight)」が火星に着陸したと発表しました。

7か月間、4億8000万キロの宇宙の旅

今年5月に打ち上げられ、およそ7か月間、480,000,000Km余りを飛行し、NASAの探査機「インサイト(InSight)」が日本時間の27日午前5時前、火星への着陸に成功しました。

このプロジェクトでは、火星の内部などを詳しく調べることで地球のような星がどのようにできたのか、惑星の誕生の謎に迫ることができると期待されています。

6年ぶりの火星探査機の到着

「インサイト」は日本時間の27日午前5時前、火星の大気圏に突入し、パラシュートなどを使って、火星の赤道のやや北にある「エリシウム平原」と呼ばれる比較的平らな地表に無事着陸しました。

NASAが火星表面に探査機が到着するのは2012年以来、6年ぶりとなります。

インサイトは主に火星の地震活動などを測定し、内部構造を本格的に調べる初めての科学調査となります。

我々が住むこの地球を含む太陽系の誕生から形成までの45億年の歴史を解き明かす成果が期待されます。

地震(火震?)の観測で45億年前の惑星の誕生を知る

インサイトはこれから火星で起こる地震の揺れの大きさや伝わり方を観測するほか、深さ5mの穴を掘って地下深くから伝わる熱も計測します。

45億年以上前に誕生したと考えられている火星は、地球に比べて地殻変動が少ないことなどから、誕生の環境の特徴が残っていると考えられています。

そのため、インサイトによる地表や内部の詳しい調査によって、地球のような星がどのようにできたのか、惑星の誕生の謎に迫ることができると期待されています。

1976年以来8回目の火星着陸

NASAが火星表面に探査機を送り込むのは11年11月に打ち上げて12年8月に着陸した探査車「キュリオシティ」以来となります。

1976年の「バイキング1号」以来、通算8回目の火星着陸でした。


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今までは火星の表面や周回軌道で大気や生命の痕跡を主に調べてきた過去の探査機と違って、今回のインサイトは一定の地点でとどまって内部構造を調べるのが主な任務としています。

調査期間は2年間

調査の手法は、具体的には高感度の地震計を地面に置いて、地球のように起きているといわれる火星の地震活動を2年間観測することです。

棒状の計測機器を埋め込んで熱の流れも高精度で調べます。

以上のような様々な観測を通じ、火星がどのような物質でつくられていて、どのような構造になっているのか深部を詳しく推察できることが期待されています。

火星の内部は「バームクーヘン」?

火星は地球に比べて小さいため、内部は比較的静かで、木の年輪のように歴史を刻んでいると推測されています。

このプロジェクトを通して、火星だけでなく、地球や月など太陽系の星がどう形づくられてきたのか、重要な手がかりが得られると大きな期待が寄せられています。

人間の「火星生活」の夢が一歩現実へ

NASAのブライデンスタイン長官は「月や火星に宇宙飛行士を送ろうとしている中で、インサイトは価値ある科学を教えてくれるだろう」と期待を述べています。

現在のアメリカ政府は月を足掛かりに火星への有人探査を検討しています。

さらに火星への移住構想も研究の対象となるなど、NASAでは地球の隣人である火星がますます注目されています。

インサイトの着陸は、昔のサイエンスフィクション映画のように、人間が火星で生活できる日が大きく一歩近づいたということを意味するのですね。

また想像が膨らんでしまいます。

NASAの火星調査について詳細は>>> NASA Mars Exploration Program(英文)


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