ニュース

レジ袋有料化から知るマイクロプラスチック問題と私たちへの影響

レジ袋の有料化の義務」ということが話題になっていますが、まだ本決まりではないため小売業態によってどうなるのか注視する必要があります。
また日本ではプラスチックごみ削減として先日、外食大手のすかいらーくグループが2020年までに国内外店舗でのストロー使用をやめる方針を発表しています。

>>> 海外のプラスチックへの取り組みを見てみる

なぜここまでプラスチックごみのことが問題になるのかは、一般に言われているように「海洋環境の汚染」と同時に、私たちにも影響する可能性があるからです。それが「マイクロプラスチック」と関わってきます。

そして「レジ袋削減」が一般の私たちがプラスチック問題の改善に取り組みやすい、行動できることになります。金銭的な負担だけでなく健康への影響も懸念されるとなると決して他人事ではありません。

マイクロプラスチック問題と懸念される人体への影響

マイクロプラスチック”はこれまであまり聞き慣れない言葉でしたが、衝撃的なニュースによって知られるようになりました。それが、

  1. 主要な11の国際ブランド9カ国19箇所259本のペットボトル入り飲料水93%からプラスチック粒子が検出
  2. 9割の食塩(サンプル21カ国39品)からマイクロプラスチックを検出
    という発表です。

①のペットボトルに関しては、プラスチック粒子の正確な発生源は不明とされていますが、「100ミクロンを超える粒子の50%以上がポリプロピレン。ほとんどのボトルのふたの原料として使われているもの」との報告から製造過程に原因の一部があると考えられています。

また②の食塩は海水から天日製塩しているものが多いためその影響で海塩>湖塩>岩塩の順で含有割合が多い結果になったのだとか(サンプル内)。
えっ!一見きれいに見える水や塩にプラスチックが入っていたなんて、普通に飲んだり食べたりしてるけど、、。

そこがマイクロプラスチックの問題で、そもそもレジ袋やストローはプラスチック製品として見てわかるけど、このマイクロプラスチックは「5ミリ以下のプラスチック」をいい、このマイクロプラスチックが目に見えないレベルのナノプラスチックに分解されるということです。これらが食べ物を通して私たちの体に取り込まれる事を想像すると、、嫌ですね。

海洋汚染のサンプルとして日本海域で獲ったイワシの胃からプラスチック片が出てきたということも報告されています。(National Geogrphicより
またマイクロプラスチックは胃や腸に蓄積することが多いとのことから、イワシやアンチョビ、小型の魚、甲殻類、貝類など全体を食べらるものは特に懸念材料となっています。

マイクロプラスチックが人体に及ぼす影響はまだ研究段階にあるとして明確な影響はわかっていないそうです。多くが排出されると考えられていますが、仮に一部が血液などに取りこまれた場合、蓄積量などその影響は未知なため現段階では「原因となるものはできるだけ排除する」くらいしか方法がないようです。(FAO Analysis and information より)

マイクロプラスチック汚染の原因とできること

ではそのマイクロプラスチックを排出しないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?

このマイクロプラスチック汚染の原因となるのは「1次マイクロプラスチック」と「2次マイクロプラスチック」です。1次は歯磨き粉や洗剤の研磨剤や化粧品の原料、プラスチック製品の原料になるプラスチックビーンズなど下水処理で排除しきれない粒子が原因となるもの。2次はプラスチック製品が劣化、分解して小さな粒子になって周りに拡散するのが原因のものです。
一般の消費者ができるのは「2次プラスチックを減らすこと」というのがわかりますよね。

マイクロプラスチック問題を少しでも改善するために全世界で取り組みがされています。今年2018年のG7サミットで「海洋プラスチック憲章」にカナダ、欧州は署名を行い環境改善への取り組みを示しました。残念ながら日本とアメリカは署名していません。

日本国内においては「マイクロプラスチックを発生させない努力」として一般には「レジ袋の有料化による削減」と企業ではプラスチック製品に代わる製品や材料の見直しなどが求められています。レジ袋の削減は私たちが自分の意思で行動できるいちばん身近な対策ではないでしょうか。

コンビニとか緊急な時や不意の思いつきの買い物もありますが、少し不便さや面倒さに慣れることも必要かもしれませんね。