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河童が復活 - 「都民の日」のカッパバッジが21年ぶりに復活しました

 

1997年の都民の日を最後に、販売されなくなった「大東京祭記念徽章」、通称「カッパバッジ」がデザインを新たに、2018年に復活しました。

カッパバッジは無料パスでした

東京都のむかしばなしになってしまいますが、カッパバッジは1997年の都民の日を最後にバッジの販売は行われなくなってしまいましたが、それまでは、都民の日には、このバッジは都営施設の無料入場を認める際の目印として用いられ、都内の各区市町村の窓口や宝くじ売り場などで一般販売を行った他、都内の小中学校などでも組織購入が行われていたそうです。
以前は、10月1日の都民の日には、全ての東京都立および都内各市区町村立の小・中・高校は休校となっていたため、多くの子供達はバッジを、胸に付けて、ただで都電に乗り、上野動物園などを無料で入場していました。

その他、東京都の管理する博物館・美術館・庭園等は、同日に限り入場料を無料としていました。
東京都内の民間施設においても、都民の日への協賛として同日に無料開放や割引などを行うところも少なくなかったようです。

カッパバッジの歴史

問題の「カッパバッジ」について説明するのには、もう少し東京都の歴史をひも解く必要があるようです。

東京都は、1952年9月27日に「都民の日条例」を制定し、同年10月1日から施行しました。
10月1日に決めた理由は、以前東京市が一般市となった日を記念して決めたようです。
その4年後、1956年には東京開都500年(1457年に江戸城が築城された年を基準として500年目に相当)を記念して、都民の日に「第1回大東京祭」が催されました。
その後は毎年恒例となり、1982年からは「ふるさと東京まつり」と改称され、年中行事として続いてきました。
昭和31年(1956年)開催された第1回大東京祭から第3回目までは、彫刻家の故朝倉文夫のデザインによる都民の日記念「大東京祭バッジ」が製作されました。
その3年後、昭和34年(1959年)の第4回大東京祭からは、カッパがバッジのモチーフに採用されたのです。
当初は「かっぱ川太郎」や「かっぱ天国」を描いた漫画家の清水崑さんがバッジのデザインを担当していましたが、清水さんが亡くなられたあとは漫画家の小島功さんが受け継ぎました。

そもそも、カッパがモチーフに採用されたのは、「隅田川に住む河童が橋の工事を手伝い、水害から町が救われた」という伝承に基づくものだそうです。
地元の話によりますと、「むかし隅田川には、たくさんの河童の家があったそうです。
人間が、いくら川に橋をかけても、雨が降る度に流れてしまうので、河童たちは、ふだん住まわせてもらっているお礼に、自分たちの手で橋をかけようと相談し、一晩のうちにみごと立派な橋を完成しました。」ということがあったそうです。
完成したのが「河童橋」だという伝説として今でも残っています。

この伝説には川の水をきれいに、という願いが込められていたと思われます。
また、カッパは水難除けのお守りとしても、今でも大事にされています。

復活版と復刻版の同時発売

丁度150年前の1868年、江戸が東京に改称されたのち「東京府」が誕生しました。年号は明治に変わり、初期の東京府は今の23区とほぼ同じ範囲でした。
この「東京150年」の節目である平成30年(2018年)に、平成9年(1997年)以来、21年ぶりに東京のシンボル・アイテムともいえる、カッパバッジが復活しました。
今回の復活版のカッパバッジはイラストレーターの安斎肇氏のデザインによるもので、復活版と同時に、2代目デザイナーである小島功氏がデザインした昭和52年(1977年)に販売されたカッパバッジの復刻版も販売されることになりました。

安斎肇氏のにデザインに決まった経緯について、「復活にあたっては、子どもからお年寄りまで幅広い層で人気を集めている東京都出身のイラストレーター、アートディレクターである安斎肇氏の新デザインを起用しています。」と東京都は説明しています。

安齋肇氏と小島功氏プロフィールは以下のように紹介されています。

安齋肇氏プロフィール

・昭和28年生まれ。東京都出身
・イラストレーター、アートディレクター
・キャラクターデザインやアートディレクション、絵本等を手掛けるほか、テレビ出演など多彩に活動

小島功氏(昭和3年~平成27年)プロフィール

・昭和3年生まれ。東京都出身
・漫画家、イラストレーター
・昭和51年~平成9年にカッパバッジをデザイン
・昭和43年 文藝春秋漫画賞受賞
・平成2年 紫綬褒章受章
・平成11年 勲四等旭日小綬章受章

新カッパバッジのデザインについて、安齋肇氏はこのように説明しています。

「誰が見たのか、赤ちゃんからお年寄りまでカッパのキャラクターは沢山います。カッパは永遠のキャラクターです。150年を迎える東京のカッパちゃんは、元気いっぱい。白いお皿のまわりには月桂樹のような冠、真っ直ぐ未来を見て大きく息を吸い、目一杯の笑顔に、ハートを込めて。大きなイチョウの葉でジャンプして、突き出した手で50のサイン。飛躍で50。ヒャクゴジュウと叫びながら、魂込めて描きました。小学校の時、親からもらったカッパバッジ。喜んで帽子に付けたら、無くすぞと言われ、結局宝物箱に入れました。150年のカッパちゃんが皆様に愛されますよう、心から願っています。」

カッパバッジの販売価格について

発売日2018年7月10日(火) ~
【店頭販売】
・2個セット(新作デザイン(緑)と復刻デザイン:プラケース入り)600円(税込)
・単品(新作デザイン(緑)、復刻デザイン:ポリ袋入り)各300円(税込)
【カプセルトイ】完売御礼
完売御礼・単品(新作デザイン(緑、黄色、ピンク)、復刻デザイン:カプセル入り)各300円(消費税込)

販売場所や無料乗車、無料・割引入場施設など

販売は都庁や東京駅で行っていますが、ここで近くの販売所およびカッパバッジを付けて無料に利用できる乗り物や施設もチェックして下さい:https://www.tokyo-150.jp/badge#sellAbout

カッパバッジを懐かしむ人、初めて存在を知った人、是非この機会に東京都の「ローカル・ビンテージ・キャラクター」に注目して下さい。
また、タイミングの良い人は、バッジを胸に、無料でパンダに会いに行って下さい。

カッパバッジに関するお問い合わせ先:

株式会社博報堂プロダクツ プレミアム事業本部
〒135-8619
東京都江東区豊洲5-6-15 NBF豊洲ガーデンフロント2F
電話:03-5144-0313
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