豆知識

夏休み天文ショー:7月末のブラッドムーン/皆既月食と火星の大接近を見逃すな!

いよいよ世間の小、中学校では夏休み到来。「休みだー!」と思いつつ、待っているのは宿題。特に「自由研究」は悩みの種です。

そんな子どもにも、大人にも吉報です。2018年は夏休み早々に“天文ショー”が見られます。それが7月末に相次いで見れる「ブラッドムーン/皆既月食」と「火星の大接近」です。それぞれ、

  • 2018年7月27日明け方3時24分~:ブラッドムーン/皆既月食開始(南西の空)
  • 2018年7月31日夜9時ころ:火星大接近(南東の低い位置)

日本で見れる皆既月食はこれを逃すと次回は2021年5月26日になります。

詳しい月食の見える日付けは>>> 国立天文台 月食一覧

皆既月食は大接近を控えた『火星』の近くに見えます。火星も7月31日の大接近まで観察してみましょう。

2018年7月28日の皆既月食の基礎知識と見える位置、時間

月はもともと満ち欠けするのになぜわざわざ“皆既月食”といわれるのかちょっと不思議。知ってるようで知らない皆既月食気になる~!

2018年7月28日の皆既月食はいつ、どの方角の空に見える?

日本全国共通して月食の始まる部分食の時刻は明け方の3時24分です。その後、皆既食が始まる時間は4時30分食の最大は5時21分となります。場所(地域)によって月が見えない時刻もあるので、下記表を参考にしてください。福岡より北は最大月食より早く月が沈むため見ることができません。

【月の高度(位置)と観測地】 (国立天文台参考)

地域 |部分月食始まり/皆既月食始まり/ 食の最大 / 月の入り
——-        3時24分   4時30分    5時21分
札幌    8.2度    見られない  見られない 4時24分
仙台    11.3度      1.0度     見られない 4時38分
東京    13.6度      2.8度     見られない 4時49分
名古屋   15.6度      2.5度     見られない 4時58分
大阪    16.9度      6.1度     見られない 5時05分
福岡    20.8度      10.3度      1.4度       5時32分
那覇    27.6度      16.3度        6.5度       5時58分

早起きして観察してみよう!

皆既月食とは?満月と何が違うの?

月は太陽の光を反射して光っているように見えるため、太陽の光があたっていない部分は欠けて見えます。これが月の満ち欠けです。一方、皆既月食は太陽-地球-月が一直線に並んだ満月の時、地球の影(後ろ)に完全に入った時だけに見えます。

月の公転軌道は地球の公転軌道に対して少し傾いているため、普段の満月が全て地球の影に入るわけではありません。そのため皆既月食が起こる条件は限りなく少なくなります。前回の皆既月食は2018年1月31日にありました。

なぜブラットムーンと呼ばれるのか?月の色のひみつ

皆既月食といっても新月のように完全に月が見えなくなるわけではありません。新月は満月の反対の位置にある時なので、そもそも月食の現象は起きません。

ブラッドムーンは英語でBlood Moon、月の色が血のように見えることからこのように言われますが日本では“赤銅色(しゃくどういろ)”と呼ばれ赤黒く見えます。

これは地球の周りの“大気”と“太陽光”に関係しています。本来ならば月が地球の影に入るため太陽からの光は届かないはすですが、地球の周りにある大気がレンズの役目になり太陽からの光を屈折によって地球を周り込んで内側の影に入り込み月面を照らします。

さらに月を照らす太陽光は波長の短い青い光は大気によって散乱してしまいますが、波長の長い赤い光は散乱されにくく、光が弱いながらも大気を通過することができます。朝日や夕日が赤く見えるのと同じです。

この通り抜けて屈折した赤い光が月面を照らすため、ブラッドムーンとなって私達の目には見えるというわけです。