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香港 – マカオ – 珠海つなぐ世界最長の橋が24日開通

香港とマカオと中国広東省珠海市を結ぶ世界最長の海上橋「港珠澳大橋(Hong Kong-Zhuhai-Macao Bridge)」が24日に開通しました。

この冬休み、香港、マカオや広州への旅行を計画しているならば、真新しい世界最長の橋を渡るのはいかがでしょう。

広州と香港を含む「ベイエリア構想」の実現

10月23日に、香港、マカオと中国南部の広東省珠海市をつなぐ世界最長級の海上橋「港珠澳大橋」の開通記念式典が珠海で開催され、中国の習近平国家主席や韓正筆頭副首相らが出席しました。

式典で韓副首相は「大橋の開通は3地区の相互協力に大きな意義を持つ」と強調しスピーチしました。

最後に習主席が開通を宣言し式典を締めました。

港珠澳大橋の開通で、中国政府は広州や深圳を含む中国本土と香港を一体的な経済圏とみなす「ベイエリア構想」を内外にアピールするねらいがあります。

「港珠澳大橋」の総延長は55km

香港とマカオと中国広東省珠海市をつなぐ「港珠澳大橋」の建設は2009年に着工しました。

完成時の総延長は55kmに及び、中国山東省の青島膠州湾大橋の42kmを上回り、世界最長の海上橋となります。

香港国際空港に近い香港の出入境管理施設からマカオと珠海の入管施設のある人工島を結ぶ41.6キロの区間が、先行して完成しました。

建設中の接続道路を含め、港珠澳大橋は海底トンネルや橋梁、人工島などからなる巨大プロジェクトです。

完成すれば全長55キロの港珠澳大橋は、計29.6キロの海上橋と、重要な製造業の中心である珠江デルタを船舶が通過できるようにした海底トンネル、人工島を繋ぐ大事業で、着工から開通まで9年を要しました。

香港国際空港があるランタオ島とマカオ、珠海を結び、総工費1千億元(約1兆6千億円)超と推定されています。

移動時間が大幅に短縮

港珠澳大橋の現在完成している施設の間を運行するシャトルバスの運賃は片道65香港ドル(約940円)からと設定されています。

香港政府によりますと、香港空港から珠海までの所要時間はこれまで陸路で約4時間だったが、45分に短縮されると説明しています。

フェリーで1時間の「香港―マカオ」は30分ほどで行き来できるようになると言われています。

「グレーターベイエリア」構想のインフラ整備も進む

中国政府は中国本土の広東省と香港、マカオの連携を深める「粤港澳大湾区=グレーターベイエリア」構想を推進しています。

その一環として9月には香港と広州を結ぶ「広深港高速鉄道」が全線開業しました。

当局は、交通インフラの充実によって地域内で様々な事業を展開しやすくなる考えです。

政府は、ハイテク企業が集まる深圳や自動車産業の中心地である広州と金融・物流センターの香港を結びつけて、経済のけん引役を期待しています。

建設でシロイルカが増えた?!

海の中の大型開発プロジェクトの際、海中の生き物への影響を心配する必要がありますが、当局によりますと、意外なプラス効果が港珠澳大橋の建設によって得られたと説明します。

現在完成している港珠澳大橋の41.6キロの区間には二つの人工島が作られました。

港珠澳大橋の建設が開始された2009年には、その海域には1400頭のシロイルカが確認されていましたが、2016年には2100頭に増えていたことが分かりました。

人工島の現れによって、シロイルカが好むプランクトンがより多く集まるようになったためではと推測されるようです。

観光旅行にも大きなメリット

今までは、観光で香港とマカオと中国本土を全部一回の旅行で回るのには時間が足りないと思っていた人が多いと思います。

しかし、この港珠澳大橋の開通により、車で約4時間、船で1時間以上かかった香港と珠海とマカオの間が最短約30分に短縮されるとなれば、旅行の日程に随分移動時間の余裕が出来ます。

いかがでしょうか、真新しいうちに、あの超大橋を渡りませんか。

運が良ければシロイルカにも会えるかも知れませんね。