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あのパリのエッフェル塔が閉鎖?!テロではなく「スト」が原因

パリで最も人気のある観光名所の一つ、エッフェル塔の従業員が8月1日の夕方に、労働条件の悪化を訴えてストライキに踏み切ったとのニュースにびっくりしました。現地メディアによりますと、ストの期間は2日程度と伝えられています。
花の都で何が起きているのでしょうか?

エレベーターの使い分けがストの原因?

 フランスのメディアによりますと、エッフェル塔の運営会社は、8月1日に従業員達がストライキに踏み切ったため、同日の午後4時(日本時間午後11時)に閉鎖を余儀なくされたと説明しているようです。

労働組合は、エレベーター利用の新ルールが原因で観光客の長蛇の列が発生、対応に四苦八苦していると主張して、改善を求めての行動だと伝えられています。

エッフェル塔の運営事業者の話によりますと、8月1日午後、経営陣と労働組合との協議が物別れに終わったことを受けて、従業員たちがストライキに踏み切ったそうです。

事前に閉鎖されていなかったので、スト入りした時点で既に塔の中に入っていた観光客もいましたが、その人たちは見終わるまで中にいることを許されたそうです。

エレベーター利用の新ルールとは?

ここまで大問題となってしまったエレベーター利用の新ルールは7月からスタートしたようです。

新ルールでは、1日平均約2万5千人が訪問すると言われているエッフェル塔の入場券を、インターネット予約分と当日分に分けて、使用するエレベーターも使い分けすることになりました。

エッフェル塔の運営者は7月に、これまで2機のエレベーターを当日の来館者に利用させていた規則を変更し、1機は事前に入場券を購入した来館者だけが利用できるようにしたのです。

インターネットで日時指定の入場券が事前に一定数販売される一方、その場で購入する観光客は長い列で数時間待つこともある。

この結果、従業員達は、この新ルールのために当日券で入場を待っていらつく観光客の対応に苦慮していると反発していました。

従業員側はエレベーターの振り分け方に問題があるとして、仕組みを改善するよう求めている。

しかし、エッフェル塔運営会社側は、新ルールのせいで列が伸びたとの指摘を一蹴、夏季は常に大勢の観光客が訪れるため忙しいと反論しています。

新ルールの前提にも問題があったようです

経営陣は1日分のチケットの半分を日時指定券としてインターネットで事前に販売することを決めましたが、従業員側は初めからこの決定に反発していました。

結果として、新ルール導入から現在までの前売り券の販売比率は、全体のわずか20%にすぎないのです。

さらに、券の種類ごとに別々のエレベーターを使わせる運用を含めて、公共部門最大の労組連合組織、フランス労働総同盟(CGT)も、この運用方針が「時に異様に長く、たいていは不均等でもある行列ができてしまう」と批判していいました。

実際、午後の早い時間帯のような非ピーク時の場合、日時指定券用のエレベーターは半分空いていることもあるのに対し、当日券用のエレベーターは最大3時間待ちの行列になりかねないといわれています。

この状況を受けて、矢面に立たされている従業員側は、購入した券の種類にかかわらず、どのエレベーターも使えるようにすることを強く求めているわけです。

テロや事故でまた閉鎖されるよりは安心とは言え、折角のフランス旅行でパリを訪れた旅行者の皆様には残念な状況になってしまいましたね。