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戦艦とBiscuitと名馬の血統

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以前に、英国の焼き菓子の代表、biscuitの話と、19世紀までの英国海軍を代表する戦艦Man o’Warの話題をバラバラに取り上げてきましたが、食べ物とも船舶とも関係のないところで、この二つのキーワードを結び付けるものがあります。それは、意外と、競走馬の名前に関係します。American horse racingの歴史的名馬にSeabiscuitと言う名のThoroughbred(サラブレッド)がいて、大恐慌時代に下剋上的な活躍で、多くのアメリカ人に希望を与えました。その逸話は本にもなり、二度も映画化されたので名前を聞いたことがある人も多いと思います。

シービスケットの父の名前はHard Tackで、父も子も英国海軍用語で堅いビスケットを意味する名から取ったものです。そして、そのハードタックの父は、大英帝国海軍が誇る戦艦「Man o’War」から取った名前です。

Man o’ War (1917~1947)はいまだにアメリカ競馬史上、最も優秀なサラブレッドとして評価されています。生涯戦績は21戦20勝で、1920年のThe New York Times紙上で、アメリカ野球の神様Babe Ruthと共に、年間最優秀アスリートに選ばれています。両者とも、「A superman (Babe Ruth) and a superhorse」と讃えられています。日本でも海外馬券が買えるようになったので、大きな話題になったアメリカ三冠馬のAmerican Pharoah(アメリカン・ファーロー)もMan o’ Warの子孫です。

余談ですが、この馬名を訳しますと「米国のファラオ」になります。父の名「Pioneer of the Nile」と母の父の名前「Yankee Gentleman」を意識して、米国とエジプトの要素を取り入れたネーミングだと納得できます。しかし、ファラオのスペルは「Pharaoh」が正しいはずです。なんと、馬主の息子が綴りを間違えて、そのまま登録してしまったそうです。三冠王になったとき、馬に掛けられた記念のタスキには、ファラオの正しいスペルで名前が刺繍されて いたため、「綴りは正しいが、これはこの馬の本当の名前ではないよ」と関係者がからかわれたそうです。

 

 

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