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バンクシー「作品」が東京で「発見」? - 都知事がこのストリート・アートを「保護」

世界的に有名な正体不明のアーティスト、バンクシー(Banksy)の作品に似ているネズミの絵が東京都港区の防潮扉に描かれていて、物議を醸しています。

このニュースを巡っては、これまでも海外でバンクシーの作品が「発見」されたときと同じように「ただの落書きの犯罪行為か、芸術作品か」という議論が日本でも巻き起こることとなりました。

防潮扉にネズミの絵

昨年末、世界で有名な芸術家のバンクシーの絵が防潮扉にかいてあると東京都に連絡が入りました。

東京港を巡る水上バスやレストラン船などが発着する日の出埠頭(ふとう)の最寄り駅、ゆりかもめ「日の出駅」近くの高さ1メートルほどの防潮扉に絵は描かれていた。

傘を持っているネズミがかいてあって、バンクシーが前にかいた絵に似ていると言われています。

東京都は2019年1月16日、このバンクシーのステンシルと思われる絵が描かれた防潮扉の部分を外し、それを倉庫に保管し「保護」のうえ、バンクシーの絵かどうか調べると言っています。

東京都によりますと、問題のネズミの絵のサイズは縦横20センチ余りで、防潮扉の隅に描かれていたそうです。

「10年以上前からあった」との情報もあるようです。

謎のバンクシーですが超有名

バンクシーは社会をからかうような絵を建物などにかいていて、誰も本当の名前などを知りません。

正体不明のアーティストとしてアート関係者のみならず世界的にも話題の人物です。

去年10月、オークションでバンクシーの絵が1億5000万円に決まると、額に隠れていたシュレッダーで絵の半分が細く切られて、ニュースになりました。

専門家はネズミのモチーフに注目

読売新聞デジタル版によりますと:

バンクシーの活動に詳しい東京芸術大の毛利嘉孝教授(社会学)によると、バンクシーは都会で駆除の対象となるネズミをモチーフとした絵を多く描いてきた。

バンクシーの作品集「Wall and Piece」(2006年)には、今回の絵を反転させたような作品が収められ、欄外には「Tokyo 2003」との記載があった。

さらに、作品中にある扉のボルトの位置や前の地面のひび割れの形も今回見つかった絵とほぼ同一で、毛利教授は「バンクシーが、今回見つかった絵の写真を反転させて作品集に収めた可能性が高い」と話す。

落書きは犯罪 – しかし……?

ここで言うまでもなく、落書きは日本では軽犯罪法違反です。

また、器物損壊罪で訴えられ、損害賠償を請求されることもあり得る行為です。

しかし、バンクシーの落書きが「芸術」として世界的に注目され、オークションで高額の落札額を獲得していることを考えますと、少し混乱してしまいますね。

そこで、バンクシーやストリート・アートに詳しい人たちの間では、「この騒動もバンクシーの芸術の一環だ」という解釈をしているようです。

なるほどね!

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