英語

8.英語のspellと発音のあゆみ: Beowulfと指輪物語

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前回は古英語で書かれた叙事詩「ベオウルフ(Beowulf)」の朗読を聞き、少しOld Englishの特徴が分かってきました。

この詩の作られた時期については、早くて8世紀、遅ければ11世紀の初期ではないかという幅広い時期が推定されています。

古英語の権威であり、「ベオウルフ」の現代英語訳を手掛けたオクスフォード大学教授J.R.Rトールキン(John Ronald Reuel Tolkien、1892年-1973年)は8世紀に書かれたと主張していて、その説は多くの賛同を得ています。

その主張の大きな根拠は、Anglo-Saxon Paganism(アングロ・サクソンのペイガン主義=自然崇拝、多神教)が、叙事詩の中に色濃くあらわれることでした。

約700年ころイングランドがキリスト教へ改宗しました。

トールキンは時間が経つにつれ、改宗以前の伝統的な風習や習慣の影響が薄れるはずだと考え、その内容からキリスト教への改宗から間もない時期の執筆だと推測したのです。ここで、「トールキン」という名前、最近聞いたことがあるなと思った洋画ファンがいるかも知れません。

実は、J.R.Rトールキンとはヒット映画シリーズ「指輪物語:The Lord of the Rings」とその序文的作品、「ホビットの冒険:The Hobbit or There and Back again」の原作者のことなのです。

指輪物語のストーリーはベオウルフやその他の北ゲルマン系神話をベースにして書かれました。

トールキンは専門分野だった古英語、古北欧語などの歴史的ヨーロッパ言語を参考にして登場するさまざまな「人種」の特有な言語を創造したのです。

指輪物語の完成には10年以上の歳月が必要でした。

その長い期間、「ナルニア国物語」:The Chronicles of Narnia」の作者のC.Sルイス(Clive Staples Lewis,1898年-1963年)が常にトールキンを励ましつづけたという話は非常に興味深いと思います。そう言えばナルニア国物語」の映画化も評判になりましたね。

Map of Narnia

指輪物語の原作とのつながりを知り、私にはベオウルフと古英語が以前より身近に感じられるようになりました。

皆様はいかがでしょうか。

 

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