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4. クリスマスの謎:Santa ClausとFather Christmasの関係

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近年、アメリカ生まれのSanta Clausがクリスマスシーズンの象徴的存在となりましたが、イギリスではサンタとは別の歴史を持つ象徴がいるようです。Father Christmasと呼ばれるこのお爺さんは、見た目はサンタに似ていますが、昔は赤ではなく、緑の服を着ていたようです。Father Christmasは17世紀中ごろに現れてくるようになりました。プロテスタント派のPuritan(ピューリタン、清教徒)が大きな政治力を持つようになりました。そして、彼らはローマカトリックの祭事であるクリスマスを排除するよう動き始めたのです。その動向に対する抵抗の意味で、清教徒達と対立するRoyalists(Charles王支持者)がFather Christmasを昔のよき時代の象徴として担ぎ出したのです。

その後、Father Christmas伝説は民話や芝居の中だけで細々と生き伸びていましたが、ビクトリア王朝時代から再び注目されるようになります。それはクリスマスの主人公が、この季節を暴飲暴食に費やしてきた大人達から子供達へと移ったためだと考えられます。このころから主人公となった子供達にプレゼントを配る習慣がはじまりました。そこでFather Christmasがその送り主の象徴として注目されるようになったのです。さらに、1850年代にアメリカのサンタクロース伝説がイギリスでも広まった頃には、Father Christmasの衣装も徐々に赤く染まり、20世紀にはほぼ同化してしまいました。現在は辞書によっては、Father Christmasをサンタクロースの別名としか説明しないものもあります。様々な文化で、冬季、特にクリスマスのころ、子供達にプレゼントを配る習慣は昔から伝えられています。その贈り物を振る舞う人のことを「Winter Gift-Bringer」と呼ぶそうです。コカコーラの宣伝でも分かるように、日本やアメリカではSanta Clausが代表的なGift-Bringerのキャラクターですが、世界的には、今でもFather ChristmasやPapa Noelのように「父クリスマス」と呼ばれているお爺さんからプレゼントをもらっている子供達もいっぱいいるのです。

 

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