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2. イギリス人のソールフードはSoul Cake?

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前回は「Soul Cake」と呼ばれるイギリスの伝統的焼き菓子にまつわる話を紹介しました。ソールケーキそのものは味付けとしてallspice, nutmeg, cinnamon, ginger, raisins(オールスパイス、ナツメグ、シナモン、生姜、干し葡萄)などを入れて作られたそうです。

また、このケーキは100年以上前から歌のテーマになっていて、1960年代にはアメリカのフォークグループPeter, Paul and Maryそして、2009年にはイギリスのロックスターStingもこの歌をクリスマスソングとして取り上げています。

ところが、このケーキを作って配る季節は伝統的にはクリスマスではなかったようです。「ソールケーキはAll Hallows’Eveに死者へ供えられて、翌日のAll Saints’DayとAll Souls’Dayに家々を回ってSoulingをする子供達に振る舞われた」と記録に残っています。Soulingとは死者を弔い、soul cakeを恵んでくれた家の住人の「魂」の幸福を祈る歌を歌う行事のことでした。この行事は英国では1930年代まで続きましたが、現在は廃れているようです。しかし、この伝統は世界中の子供たちが大騒ぎをするHalloweenのTrick or Treatに継承されたのです。

今やハロウィンは世界中で無国籍、無宗派のお祭りになってしまったので、soul cakeとの関わりを知るためには歴史的背景を整理する必要があります。

Halloween またはHallowe’enはAll Hallows’Eveningから転じた言葉で、hallowsとは聖者のことを意味します。この日の夜は、聖者達を含む死者を弔う日の前夜なのです。キリスト教の行事とそれ以前から行われていた伝統的なお祭りをスムーズに融合させるため、古代ケルトの収穫祭の時期と夏の終わりを象徴する10月31日に前夜祭を行って、冬の始まり(11月1-2日)に、All Saints’DayとAll Souls’Dayを設定したようです。この3日間をAllhallowtide, Hallowtide, AllsaintstideやHallowmas seasonと呼びますが、面白いことに日本のお盆と酷似した行事なのです。

最近、北海道では「子供盆おどり唄」を歌う習慣があると知りました。このイギリスのsoul cakeの伝統は、日本に置き換えると、送り火が終わり、仏壇に上がっていた最中をお盆の唄を歌った子供達にあげるようなものでしょうかね?最近のtrick or treat騒ぎとは随分かけはなれた気がします。

 

 

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