英語

12. 英語のspellと発音のあゆみ:Englishを国語に決めた!

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(中英語の代表作Geoffrey Chauser、ジェフリー・チョーサーの『The Canterbury Tales、カンタベリー物語』)

前回までで、中英語期(1066~1470頃)の初期のイングランドの言語は英語、仏語とラテン語が共存する状況だったことが分かりました。

では、現在使われている統一の国語、つまり現代英語が成立するまでに、何が起きたのでしょうか?

英国の国語が現代英語に落ち着くまでの経緯は複雑で一言では説明できません。

興味のある方には詳しく解説する難解な資料がウェブ上でも、また図書館でも沢山あるので参考にして下さい。

ここでは、強引かも知れませんが、幾つか鍵となる出来事を頼りに、イングランドの500年の国語の変貌を理解しようと思います。

1. 1066年のノルマン・コンクエスト以後、ノルマンディー方言のフランス語(Old Norman)が徐々にイングランド人の生活に浸透し、Anglo-Normanと呼ばれる、「上品」なチャンポン言葉が生まれた。

2. フランスからの貴族階級の移住が盛んになり、Old Normanではなく、標準フランス語(パリで使われる言葉)がイングランドにおける仏語の主流となった。

(Magna Cartaに署名するKing John)

3. 第三代の国王ジョン(John, King of England、1167-1216、在位1199-1216)がフランス国王の身内の婚約者を略奪し、結婚してしまったことがきっかけで、フランス国王はフランスでジョン王が所有していた土地を一切取り上げてしまいました。

また、ジョン王と共にイングランドに移住したフランス人貴族達の土地までも全て没収してしまったのです。

4. イングランド王国とフランス王国との決別が決定的になるのは、その後の116年間続く「百年戦争(1337-1453)」で、その結果イングランド人がイングリッシュを自国語として認識するようになった。

国語をフランス語ではなく、イングリッシュにしようと決めたと言っても、標準化された英語が確立されるまでの道のりは長かったということは容易に想像できます。

まだ各地方と各階層がばらばらに違う方言を使い、また仏語とラテン語と英語のチャンポンのような言葉が公式の場で採用されていました。

この現状から統一した英語が生まれるまでにはさらなる出来事が待っています。    

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