英語

1. 英語のspellと発音のあゆみ:Spelling Beeで勝ちたい!

スポンサー広告

「突然ですが、書き取りのテストです。ゆううつ と書いて下さい」と言われたらどうしますか。

ゆう の字は確か優しいのニンベン抜きで、うつ うつ病のうつだけど……」などと悩んでいるうちに、出題者から、「時間切れです、正解は: yuutsuです」と告げられたら拍子抜けしますよね。

「なんだ!ローマ字で書けば良かったのか!漢字の書き取りじゃなかったの?ローマ字の書き取りなんか意味がないよ!」と怒るはずです。ですが、アメリカには「ローマ字の書き取り」に相当するものが定着しています。その名はspelling beeです。

出題者は単語を読み上げ、参加者は順番に正しいスペルを口頭で言い当てて競い合うものです。Spelling Beeの「bee」は蜂とは関係なく、「人の集まり」や「寄り合い」を意味します。

約700年前にイギリスで使われていた中英語、Middle Englishと呼ばれた言語で「祈り、恩恵や奉仕」を意味する「bene」が語源と推測されています。

19世紀の初めのころからアメリカではspelling beeが流行り出していました。

1786年に辞書製作で有名なNoah Webster(ノア・ウェブスター)が綴り字教本を出版したのが大きなきっかけとなり、子供達が正しいspellingを競い合うようになったそうです。

現在でもスペリング・ビーの競技の正式な基準はウェブスターの後継者により編纂されているWebster’s Third New International Dictionary(メリアム・ウェブスター社出版の大辞典)です。1925年からはアメリカの全国大会が毎年開かれるようになりました。

1941年からE.W.Scripps Company(スクリップス・ハワード・ニュース・サービス社)がスポンサーとなり、現在はScripps National Spelling Beeが正式名称です。

1994年以降は、決勝戦はテレビで生中継されています。

全国大会の参加者は8年生以下、つまり中学2年生で14歳以下となっています。優勝者には名前入りのトロフィーが授与されますが、副賞は何と現金500万円、国債28万円分と28万円相当の参考書です!日本ではいくらローマ字の書き取りをやっても誰も1円もくれませんのにね。  

スポンサー広告